2012年5月29日火曜日

"没问题"と"没关系" 補足

"没问题"について、前回書ききれなかったところをちょっと補足する。

中国語での"问题"には、日本語にはない意味がある。


説明やプレゼンなどを行った後よく言われる言葉に、

"有问题吗?"

がある。もちろん「問題ありますか」ではなく、
「質問ありますか」の意味である。

質問がない場合、この質問への回答は当然"没有问题"あるいは"没问题"となる。

つまり、 "没问题"は「問題ありません」ではなく、
「質問ありません」という意味を持つ場合があるのだ。

まあ確かに、プレゼンに問題がある(可能性がある)からこそ質問するんだ、
という見方もできる。

問題と質問というのは日本語的にはまったく別の概念のように思われるが、
実際は意味的に繋がりがあるんだ、ということを気づかせてくれる。

これは中国語に限らないが、外国語を勉強するときの面白さの一つは、
このような物事に対する認識の違いの発見を通じて、考え方というか、
文化の違いを多少なりとも理解するところにある、と思う。


2012年5月25日金曜日

新HSK(30) 高級 試験当日 4/4

いよいよ試験が始まった。

"听后复述"の1問目。

「一人の詩人が散歩していると、反対方向から、いつも彼を批判している批評家が
歩いてきた...」

おお、それなりにわかるかも。

と一瞬期待したのだが、その後の彼らのやり取りが聞き取れなかった。
なんか、批評家が何か言ったのに対して詩人がやり返したことと、
「譲る」というのがそのやり取りのキーワードで、最後に詩人が批評家に
「道を譲った」らしいことはおぼろげにわかったのだが...

2問目。

「教師が太陽を子供に教えるとき、赤い丸をかいて、その周りに点線を描くのが
普通ですが、ある有名な教師は子供に自由に太陽を描かせました。すると、
いろんな形で、いろんな色で太陽が表現されました...」

でも、結論わからず。

3問目。
「幸福の定義はいろいろです。ある人はxxxを幸福だといい、別の人は
xxxといいます。でも、幸福というのは心理状態ですから、人によって
千差万別です...」

やはり、結論わからず。

話す能力も足りないが、やはり聞き取る能力が絶対的に不足している。
ここまでわからないとは...


"朗読"はやっていた模擬試験に比べて比較的簡単で、
少なくとも2分以内に読むことは問題なかった。

いくらヘッドホンをしていても、回りの6人も同じ文章を呼んでいる声が
ある程度聞こえるので、仮に難しい文でもペースを保つことは
それなりにできるのでは、と思う。


最後の"回答問題"は、
「くじで500万RMBあたったらどう使いますか」
「 タバコを吸うと体に悪いとこれだけ言われているのに、
吸う人が多いことをどう思いますか?」

難しいというほどでもない問題なので、話すには話したのだが、
学校の先生に指摘されていた、
「例などを挙げることによる内容の豊富さ」
の部分は結局解決できずじまいだった。
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というわけで、まあありていに言って全然な結果だったわけで、
結果がちっとも楽しみにできないのは残念だ。

とはいえ、全体からみると「もてる実力はそれなりに出した」と思うので、
結果の点数は「私の実力の点数」だと思う。

判っていたこととはいえ、やっぱり「まだまだ」だ。


2012年5月24日木曜日

新HSK(29) 高級 試験当日 3/4

KFCでゆっくりしていたら、時間がなくなってしまい、
試験時間の5分前に教室に入ると、すでに他の受験者はすべて着席していて、
係員の説明を受けているところだった。

「やはり全部で7人なんだな...」

入口で受験票とパスポートの確認を行うと、
「カバンとかはそっちの棚においてください」

口頭試験でのカンニングはちょっと難しそうに思うのだが、
今回はちょっと厳しめだ。

「ペットボトルの水もダメですか?」
「だめ。棚においてください」

「風邪引いてのどが痛いんだよ。水ぐらいいいじゃん」とは言えなかった。

この教室はいわゆる「LL教室」 みたいな感じで、各机にはマイクつき
ヘッドホンが備え付けてある。

声が回りに響かないように机の前と横にちょっとした壁もあり、
寝ていても先生には決してわからないつくりだ。

「あなたはD3の机に座ってください」

といわれ、席に着くいて周りを見渡すと、他の6人は全部若い。
大学生ぐらいだろうか。女の子が4人で、見た感じは韓国のひとのようだ。
 
さっきまで6人の試験生に試験説明をしていたおばさんが、
私のところに来て説明を始めた。

「まず名前を言うようにいわれますから、マイクに向かって言ってください...」

それが終わると機器のチェック。

「ちょっとしゃべってみてください」
「再生しますよ。自分が話した声は聞こえますか?」


私が遅れてきたせい、だけでもないと思うが、
 試験が始まったのは、もう16:40分近くだった。

2012年5月23日水曜日

新HSK(28) 高級 試験当日 2/4

ほぼきっちり1時間で赤峰路についた。

大規模ではないが、駅前の商店街は賑わっている。

まずは、大学に行ってどの建物かだけでも確認しないと。
交通大学みたいに、ばかでかいキャンパスだったら建物探すだけで大変だし。

駅から"中山北一路"を西のほうに歩いていくと、大学の入口はすぐ見つかった。
警備室があって警備員が立っているが、大学らしく出入りは自由である。

警備室の横に案内板があったので、そこで目当ての建物を探した。

単科大学だからか、キャンパスは広くないので、
試験会場の建物まで5分もかからなかった。

大学内で最初にすれ違ったカップルがNativeな日本語を
話していたことにビックリしたが、まあ大学だし、そのあと何人かの
欧米系の留学生らしき人が学生寮とおぼしき場所から
出てくるのを見たりしたので、もちろん日本人がいてもおかしくはない。

今回の会場は親切に「HSK試験会場入口はこちら」という看板(ホワイトボードに
紙を貼って作ったもの)を建物のところに準備してくれていたので、
これなら後から迷うことはない、ということを確認して、

駅前に戻ってKFCで試験時間を待つことにした。

いちおう、最後の勉強をしよう。

2012年5月22日火曜日

新HSK(27) 高級 試験当日 1/4

いよいよ当日(5/20)。

今日の会場は「上海財経大学」というところだ。
上海の中心部から北に行ったところで、地下鉄(軌道交通)3号線の
「赤峰路」の近くである。

試験でもなければ、こういったところに行く機会は決してないだろう。

家から行くと、地下鉄を乗り継いで1時間ほどかかる。

「まったく、たった30分の試験をうけるために、なぜ往復2時間もかけて
会場にいかなくちゃいけないのか?」

という気持ちがないでもないが、まあ仕方がない。

昨日(5/29)学校で受験票をプリントアウトしてもらったのだが、
受験番号は"00007"。

今回も学校に受験申し込みをしてもらったのだが、
私から頼むのが遅くなってしまったせいで、締め切り最終日ギリギリでの
申し込みだった。

「ということは、受けるのって7人しかいないのか...」

筆記の六級はあんなに人がいたのに、口頭試験に人気がないにもほどがあるんじゃ...


しかも、試験開始時間はなんと"16:30"。

「日曜の夕方かよ...」

別に用事があるわけじゃないけれども、午後でもいいから、
せめて早い時間にしてほしかった。

というわけで、今日は昼過ぎまで家でだらだらと(というほどでもないが、
家事みたいなことをしたりして勉強しなかった)過ごし、
行ったことのないところなので、超時間の余裕を見て14:00過ぎに家を出て、
赤峰路に向かった。

2012年5月21日月曜日

新HSK(26) 高級 試験前日 後半

今日(5/19)は学校に行って、試験前最後の練習(模擬試験)した。

やはり"听后复述"3問のうち、1問は内容が全然わからなかった。

また、1問は内容はわかったがうまく話せなかった。
その内容とは、誰でも知ってる"矛盾"の由来の話。

"この矛はどんな盾でも突き通す" の「突き通す」が出てこない。
というか、そもそも知らないし、聞いた文章でなんといっていたのかも覚えてない。

「突き通す」がわからなければ、話が続かない。

内容は完全にわかっているのに話せないというのは、とても悔しい。


"朗読"は内容が比較的易しかったせいで、珍しく2分以内で読めた。
ただもちろん読めない(ピンインと声調を正しく暗記していない)漢字が
たくさんあり、その部分はやはり先生に指摘された。


"回答問題"は、まあ何とか答えたのだが、先生からは、
「 もっと具体的なエピソードとかを追加するようにしてください」
「話す速度が遅いから、内容が少なくなっちゃうんですよね。
もっと速く話して内容を増やさないと」

と前日にもかかわらず厳しいお言葉をいただいた。

 結構ショックだったのは、授業が終わって帰り際に先生に
「運が良かったら合格できますかね」

 と聞いたら、

「運が良くて、 あと"回答問題"の内容を豊富にできれば」
といわれたことだ。

条件が多くて満足するのは無理かも。

同じ先生から、六級のときは「 まあだいじょぶでしょ」って感じで
いわれていたので、高級での合格はほとんど無理だと思ってるらしい。

まあ、実際そうだから文句も言えないけれども。

とりあえず、明日の運が良いことをまず祈ろう。

2012年5月20日日曜日

新HSK(25) 高級 試験前日 前半

いよいよ試験は明日(5/20)に迫った。

いきなり言い訳からになってしまうが、今週はいろいろあって、
あまり勉強ができなかった。

まず、月曜に会社支給のPCが新しくなった(といっても新品ではなく、
他の人が半年ほど使ったお古)関係で、家でもPCのセットアップの一部、
つまり、現PCから新PCへのファイルコピー作業を家でやった。


しかも、同じ月曜に会社支給の携帯も新しくなった(といってもこれもお古)。
いままで使っていたのは、いわゆるフィーチャーフォンだったのだが、
スマホ(Android)になった。恥ずかしながら、スマホを使うのは生まれて初めてだ。

SIMカードの入れ換えぐらいはできるが、問題は使い方だ。

画面ロックの解除の仕方もわからなければ、電話のかけ方もとり方もわからない。
電話帳データの移行はどうすれば?と同僚に聞いてみたものの、
誰も良くわからないようだったので、手作業で移行した。


中国は携帯からGooglePlayは使えないらしいが、
アプリはどこに探しに行けばよいのか?日本語入力は?

仕事時間にはできないから、家に帰ってからPCで調べていろいろやったものの、
なんかイマイチだ。

新しいPCのセットアップは(夜は遅かったが)月曜中に終わったのに、
スマホのセットアップはいまだに中途半端だ。

PC歴は25年程度あるが、スマホセットアップには何の役にも立たなかった。

「デジタルデバイド」という言葉の意味をはじめて実感したような気がする。

週の前半の夜はこれで時間をとられた。
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週の後半は、前回のHSK六級に引き続き、お約束のように風邪をひいた。
 
水曜に会社で、のどの違和感と若干の寒気を感じたことが始まりだった。
木曜には、のどが猛烈に痛くなった(でも熱はあまりなかった)。

薬を飲んで症状は改善して、今日(5/19)はのどの痛みはほとんどなくなったが、
鼻水 が出るようになってきた。また最悪の展開になりつつある。
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ただ、まあ口頭試験の良いところは、
30分ぐらいあれば模擬試験を一回やることができるところだ。

とりあえず、一日一回は模擬試験の練習をやれたので、
最低限の最低限、というところだろうか。


2012年5月17日木曜日

新HSK(24) 高級 点数の考え方 後半

各項目ごとの見込みはどうだろうか。

まず、"听后复述"。

一つ明らかなのは、"听后复述"の3問のうち、1問は(概要という意味での)内容を
正確に聞き取れない可能性が高い、ということだ。

笑い話のオチがわからない、とか内容自体が難しい、とか。

3問とも内容をわかった上で答えられれば、それはラッキーである。

概要が正しく聞き取れなければ、6割の部分点は達成できないと思われる。
つまり、貯金どころか、ここで少し借金を背負ってしまうことを
前提として戦略をたてなければならない、ということである。

先の(ケース2)を前提とした場合、目標点数としては
3問全体で25点(配分は11、9、5とか)ぐらいだろう。

仮に2問以上わからなければ、その時点で「残念でした、
やはり実力不足」とあきらめる。


続いて"朗读"。

模擬試験では、かならず読み方もしくは声調がわからない単語がいくつかあった。
さらに、2分以内に終わらせるために、やや速度を速める必要があり、
そうすると覚えている単語の声調も怪しくなる。

緩急つけるとか、文節の区切りを意識するとか努力して、
それがうまく行ったとしても、まあギリギリ6割というところだろう。

つまり、(ケース2)前提で9点である。



最後に"回答问题"。

ここまでの合計は34点。60点までには あと26点必要である。
計算から自動的に、一問あたり13点(65%)が目標になる。
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まあ、この点数であれば、もちろん運に左右されるわけだが、
五分五分の勝負、という感じで希望が持てないわけではない。

点数配分も採点方法も全然わからないのにこんな皮算用してバカみたいだが、
いちおう気持ちを落ち着けることはできる。

気休めでもないよりはましである。


もうあと試験まで間がないわけだが、一夜漬け的に努力しても
報われる可能性が高いのは、"回答问题"だと思われる。

 "听后复述"も"朗读"も、聞き取れない、読めない単語が出てくるリスクを
コントロールできない。

その点 "回答问题"は問題文は答えるのが難しい哲学的な内容の場合があるにせよ、
「問題文の意味がわからない」可能性は低いので、練習を多くすれば、
定型パターンにはめるための引き出しを増やすことができるだろう。

最後の追い込みということで、モチベーションを切らさずにいきたい。

2012年5月15日火曜日

新HSK(23) 高級 点数の考え方 前半

模擬試験をある程度練習して、考えたことを書いてみる。

まず、前提として、合格ラインは100点中60点をとることである。

六級などの筆記の場合は、聞き取りが苦手だったにせよ、
読解など貯金できることを期待できたので、
苦手なところはその貯金を使い果たさないレベルを達成すればよかった。

つまり、苦手な聞き取りは6割以下がそもそもの目標だったわけである。

しかし"高級"の試験は、どこにも貯金は期待できない。
基本的には「すべての問題で6割を達成する」のを目標とし、
かつそれを達成する必要がある。

"高級"の試験項目はどれも苦手な中、かなりのプレッシャーである。

とはいえ、本当に「全部6割」が現実的な目標なのか?

これを検討するに当たっては、各問題が何点かを知る必要がある。


だが、模擬試験問題集とかを見てみても、点数の配分はどこにも書いていない。
全部で6問あって単純に割り切れないが、予想としてはこんな感じか。

(ケース1)
听后复述 10点x3問で30点
朗读   30点x1問で30点
回答问题 20点x2問で40点

(ケース2)
听后复述 15点x3問で45点
朗读   15点x1問で15点
回答问题 20点x2問で40点


(ケース3)
听后复述 15点x3問で45点
朗读   25点x1問で25点
回答问题 15点x2問で30点
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もっとも穏便な(ケース2)を前提として、詳しく考えてみる。
単なる個人的な予想なので、念のため。

2012年5月13日日曜日

新HSK(22) 高級 試験全体

今回は、個々の部分ではなく、全体の流れについて書いてみる。

試験は音声が流れ、それに対して自分の声をマイクを通して録音する、
という形で行われるようである。

試験問題以前にも、
「あなたの名前は何ですか」
「あなたはどこの国の人ですか」
「試験番号は何番ですか」
という質問があり、口頭でマイクに向かって回答する必要がある。

名前は、日本語の名前を言えばいいのか? 
それとも名前の漢字を中国読みしたほうがいいのか?

とか思ってしまうが、まあこれは日本語の名前を言うべきだろう。

これが終わると"听后复述"が始まる。
3問連続でやると、全部で10分もかかっていないのに、
私はもうへとへとに疲れている。
もちろん、あまり聞き取れない中、がんばって内容を推測し、
それに基づいて文章を考えるのが非常に大変だからだ。

そのあと、"朗読"と"回答問題"の準備として10分間与えられる。
これは準備もそうだが、より重要なのは気持ちをリセットして
モチベーションを再度持ち直すことだ。

ただ、もし "听后复述"が全く答えられなかったりしたら、
合格の可能性も消えてしまうので、その時点でやる気はなくなってしまうだろう。
その意味で、"听后复述"をいかに頑張れるかが、まず大きなポイントである。

10分の準備期間の後は、"朗読"と"回答問題"がまた連続でやってくる。

 私の場合、読むのがゆっくりで"朗読"は常に時間ぎりぎりまでかかるので、
 終わった瞬間に"回答問題"の1問め、ということで息つく暇がない。

これが気持ちを落ち着かせられないまま "回答問題"に入る要因になっている。
ここできちんと気持ちを立て直せるかどうかも、大きなポイントである。

全体としては30分足らずの短い試験なので、うまくいかなかった問題を、
いかに後に引きずらないように、集中を維持できるかが重要だろう。
うまくいかない問題は必ずあるので。

言うは易し、ではあるが。

2012年5月10日木曜日

新HSK(21) 高級 回答问题

これは、問題用紙に質問が書いてあってそれに口頭で答えるわけだが、
出題は2問あり、中身はさまざまである。

「あなたの趣味は何ですか」
「ブランド商品は好きですか」

こういうのは比較的話す内容を思い浮かべやすい。
ただ、もちろん2分半の回答時間を埋めて、かつ話を終了させなくてはならないので、
きちんと構成は考える必要がある。

趣味の話は、終わらせ方が難しいと思う。

「子供のころから趣味は読書でした」
「こんな本が好きです。なぜかというと...」
「これからも読書を楽しみたいと思います」

なんか、 小学生の作文みたいでイマイチな気がするが、
他にどう終わらせればいいのだろう。

「 あなたもこの本を読んでみたらいかがですか」とか?

もっとイマイチな感じがする。

こういう問題がきたら無意味に悩みそうなので気をつけないといけない。


これに比べれば「ブランド商品」への回答は定番の構成に従えばよい。
「好きです。理由は2つあります」
「1つ目の理由は....」
「2つ目の理由は...」
「これらの理由で私はブランド商品が好きです」

内容は時間も踏まえて考える必要はあるが、少なくとも構成に悩むことはないので、
気は楽である。



「両親は子供に対して厳しくすべきですか、それとも優しくすべきですか」
「現代は痩せていることが美とされる時代ですが、それについてどう思いますか」

こういう、とっても深い質問もある。
まじめに答えて「一概にはなんとも言えない。なぜなら...」と
言いたくなってしまうが、そこをぐっとこらえて、
無理やり「定番の構成」に当てはまるような単純化した回答を考える。

なんか不本意だが、ただの中国語の能力を問う試験なのだから仕方がない。

模擬試験問題集には、これら質問への模範解答が載っているのだが、
私が決して使えないような成語を含む語彙を駆使して、構成もしっかりしている
本当に立派な回答が書いてある。

しかもえらい長文で、私が読んだら決して2分半以内には終わらないであろう。

これが100点だとすると、私の回答(子供みたいな文章で、
文法も発音もたくさん間違っている)は、いったい点数を取れるのか、と思う。


2012年5月5日土曜日

新HSK(20) 高級 朗读

朗読は文字通り朗読の試験である。

問題用紙に書いてある文章を朗読するだけ。

単純極まりない。

どのように採点されるのかよくわからないが、
まずはピンインと声調を正しく発音することが必要で、
さらに、文章の内容に応じて読み方を調節する。

句読点があるところはもちろん、ないところでも、
日本語で言うと文節の区切りのところで一呼吸おいたりする。

また、意味的に重要と思われる部分はゆっくりと強めに読む。

基本的なところは、日本語の文章を朗読するのと同様に思われる。

模擬試験の問題文をいくつか見てみると、
やはり中には私がぜんぜん読めない単語が一つ二つは必ず混じっている。

こういう場合は適当に読むか、最悪の場合は飛ばすとかすることになるが、
重要なのはそこで読むのを止めてしまったりして、流れを壊したりしないことだ。

これは朗読という観点からそのほうが望ましいというところはもちろんだが、
朗読する時間は2分と決まっていて、私の読む速度では、
油断してゆっくりしていると2分以内に読み終わらなくなってしまうからだ。

また、朗読の練習では学校の先生に声調の誤りをたくさん指摘されるのだが、
その大半は「単語で読めば正しく読める単語」であった。

 つまり「いくら読み方を知っている単語でも、文章の流れの中で読むと、
 声調を正しく言えない場合が多い」ということだ。

前後との関係でそうなってしまうのかもしれない。


先生に指摘されたのは「1声が2声や4声になることが多いですよ」だった。
1声は明確に1声として発音するように注意しなくてはならない。

まあ、実際は「声調をなんとなくしか覚えてなくて、これは1声だ、という
確信なしにあいまいに読んでるから」という部分も大きいのだが。

とはいっても、以前も何度も書いているように、声調の全暗記は私にとっては
途方もない作業で(覚えたつもりでも3秒たつと忘れるから)、非常に厳しい。

とにかく「朗読らしい流れ」だけは何とかできるようにしたい。



2012年5月2日水曜日

"没问题"と"没关系"

「没问题」は、英語のNo Problem、日本語の「問題ありません」に非常に近い。

日本語の「OK、問題ありません」を中国語で言う場合は、
「好的、没问题」という直訳ですむので簡単である。


これと似た言葉で中国語でとてもよく使われる言葉に「没关系」がある。

中国語の「关系」は日本語の「関係」の意味を持っている。
また日本語でいう「コネ」の意味も持っている。

「彼は若いのに偉くなったんだね」「"关系"があるからだよ」


ただ、「没关系」は単純に「関係ありません」という意味ではない。

「助けてもらってありがとうございました」に対して「没关系、应该的」
「ごめんなさい、ちょっと汚しちゃった」に対して「没关系、擦一下就好」

どういたしまして、とか、大丈夫です、とかのニュアンスになるだろうか。


また、こういう場合もある。

「これとあれとどっちがいいかなあ」に対して「没关系、都可以」

この場合は「どっちだって関係ねーよ」という感じの「関係ありません」であろう。



上海でゴルフに行ったときのことだ。

ついてくれるキャディーさんはとっても目がよくて、
たとえ天気が悪くてボールが見にくい場合でも、

「これはバンカー」「これはラフ」「池に入った」「OBかも。ちょっと危ない」

ティーショットを打ったその場で落下地点を的確に教えてくれる。

私はゴルフ歴は10年以上あるが、100を切れない下手なゴルファーであるため、
ティーショットがまっすぐ飛ばず、右へ左へ飛んでいく。

私        「いま打った球、大丈夫かなあ? 林に入っちゃった?」
キャディーさん 「没关系」
私        「...」

下手であるがゆえのひがみ根性というか、
「あんたみたいなスコアだったら、どっちだって関係ねーよ」と
言われた気がしてしまう。

もちろん実際は「大丈夫ですよ、2打目はちゃんと打てますよ」という意味なのだが、
こういう場合は、できれば「没关系」でなく「没问题」と言ってもらえると嬉しい。