2012年8月25日土曜日

吓死我了

会社の帰り、ある人の車に何人かで同乗させてもらうことになった。

出発しようとした瞬間、前に座っていた女性が突然、
 「あ、xxさんがいない!」
と言いだした。

本当ならxxさんも一緒にこの車に乗るはずだったということらしい。

その後、別の男性が、
「xxさんは乗れなくなった、って言ってたよ」
といって一件落着したのだが、その後その女性は思わずこう言った。

"吓死我了"

直訳すると「あー、びっくりした」というところか。

この場合この訳を使うのがふさわしいかは若干微妙かもしれないが。
「あー、どうなるかと思った」とかのほうがよいかも?
----

このような、"(なんとか)死了"または"(なんとか)死我了"という言い回しは、
日常会話ではとてもよく使われるし、町を歩いていてもよく聞こえてくる。

"笑死了"   すごくおかしい、超笑える
"烦死了"   超面倒、すげーうざい
"气死我了"  超頭にくる
 
もともとは日本語で言うところの「死ぬほどおかしい」とかに
相当すると思われるが、日本語ではもう「死ぬほど」という表現は
あまり使われないから、 やはり「すごく」とか「超」という感じになる。

また、この"(なんとか)死了"は比較的若い人しか使っていないような気がする。

それほど若者言葉という感じでもないが、
少なくとも非常にくだけた表現だとは思われるので、
学生とかはともかく、社会人が会社であんまり使わないほうが無難かもしれない。




2012年8月15日水曜日

CCTV5でみたオリンピックのサッカー日韓戦(4)

なんてことを考えながら画面を見てみると、もう前半も20分を過ぎている。

「うわー、結構時間が経つのは速いなあ」

と思って時計を見たら、まだ4:55だった。

なんと、いきなり試合時間を10分も端折られている!

そりゃあ、ちょっと膠着した試合展開でつまらなかったかもしれないけどさ、
45分しかないのに10分も切らなくても...
こんな、だれも見ないような夜中の時間ににやっているのに...

なんか、どんどんテンションが下がっていった。

試合内容に対してのコメントは溢れているのであえて書かないが、
下がったテンションを、試合内容で持ち上げることはできなかった。
とてもとても残念だが。

結局、前半終了したのが大体5:15分だったので、15分ほど切られていたと
思われる。そこからまた広告が15分延々と続いて、
後半が始まったのが5:30頃で、内容はやはり15分ほど切られていた。

後半、扇原選手に代わって山村選手がピッチに入ったとき、
中国の実況アナウンサーが、
「所属チームの鹿島でのポジションよりひとつ前に入りました」
というようなことを言っていて、それなりに調べているんだなあ、と思った。

さすがに「元々ボランチだから、どっちかというと鹿島での
ポジションがひとつ後ろなのだ」というところまではわからなかったようだが。

あと、韓国が先制したあと「まだ時間はあります」みたいなことを
いっていて、これが中立的な立場からの発言なのか、
あるいは若干日本よりの立場で言っていたのかよくわからなかったのが残念だった。

日中韓の関係は、複雑である。それだけ密接だ、ということでもあるのだが。

とにかく、中国語のスポーツ実況を理解するのは難しい。

日本の試合は日本語の実況で見るに限る。


2012年8月14日火曜日

CCTV5でみたオリンピックのサッカー日韓戦(3)

ようやく試合が始まったので、気を取り直して見ることにした。

この試合は解説者はいなくて、実況アナウンサー1人で放送している。

どうも口頭で両チームのメンバー紹介をしているようだ。

「マーイエ」って誰かな? ああ、吉田麻也選手か。
「ホンシュー」は?  酒井宏樹選手だ。

大半は聞き取れなかった。
そもそも、扇原選手の「扇」や、山口選手の「蛍」はピンインがわからないし。

日本人選手はまだわかる部分があるが、韓国人選手の紹介は全然わからなかった。

日本では、韓国人選手の名前は漢字でなく現地読みのカタカナ表記なので、
「ク・ジャチョル選手」というように書くわけだが、
中国では彼らの名前を漢字表記したうえで中国語読みするので、
そもそも漢字表記がわからないければ、なにがなんだかわからない。

逆に、たとえば日本のオリンピック放送を見ていると、

女子卓球の試合とかで、アナウンサーが、
「福原の相手はテイネイ選手」
と言っているが画面はピンインアルファベット表記だから"DING"とか
書いてあったりするので、「結局なんていう漢字なのだろう」
というのがわからなくてちょっとイライラする。

なんかこう、やっぱりCCTVでこうしてサッカー見ても、
いまいち没入できないなあ、と思った。

2012年8月13日月曜日

CCTV5でみたオリンピックのサッカー日韓戦(2)

朝4:30というのは、ちょうどロンドンが夜中になって、
その日の競技が終了した時間帯である。

4:00に目覚ましをセットしてテレビをつけたところ、陸上競技をやっていた。

陸上競技のことを中国語では"田径"という。
なんか田んぼをイメージしてしまってスポーツという感じがしないけれども。

男子の1600メートルリレーが終わって、4:30ごろに陸上の放送は終了した。

関係ないが、リレーの南アフリカの選手の中に、
オリンピック前から話題になっていた両足義足の選手がいた。

走っている姿は、違和感があったというか、異彩を放っていたというか。

20年後のオリンピックには、
「早く走るためにわざわざ自分の足を切って義足にした」
選手ばっかりになるんじゃないか、と思ったりした。

なんか、まんま攻殻機動隊みたいだが。

よし、陸上が終わったからサッカーが始まるか、と思って待っていたのだが、
5分経っても10分経っても広告ばかりで全く始まらない。

しかも数種類の同じ広告が繰り返されているだけなので、
みていて超つまらない。

広告に出ているのは、おなじみのスポーツ選手たちばかりである。

全仏テニス女子で勝った李娜
110メートルハードルの刘翔
男子バドミントンの林丹

彼らは別にオリンピック期間じゃなくても頻繁に広告に登場するのだが、
こうして10分以上延々と連続してみさせられると、さすがにうんざりしてくる。

まあ、別に彼ら自身のせいでは全然ないのだが。

やっとサッカー放送が始まったのは4:45ごろだった。


2012年8月12日日曜日

CCTV5でみたオリンピックのサッカー日韓戦(1)

今回はちょっと時事ネタで。

先週からロンドンオリンピックやっているが、こういう大イベントのとき
海外にいると見たいものが見られなくてちょっと困る。

NHKはオリンピックの放映権を持っているが、それはあくまで日本国内向けで、
たとえば中国で見られる「NHKワールド」では放送できない。

だから、基本的に中国国内の放送局が放映するものをみることになる。

※これは「一般的には」で、実は中国では日本の放送が見られる場合はある。

中国中央テレビ(CCTV)はたくさんチャンネルを持っているが、
そのなかで、CCTV5はスポーツ専門チャンネルで、
いまは24時間オリンピックばかり放送している。

そのほかに、NHKでいえば総合にあたるCCTV1もプライムタイムは、
オリンピックを放送している。

中国は取得メダルとかも多く、その分参加している競技も多い。

なので、まあ当たり前だが、基本的に中国選手の出ている種目ばかり放映する。

ただ、バスケットとか、サッカーとか、中国が参加していない、もしくは
参加していてもメダルを取るほどではないが、中国での人気が高いスポーツは
他国同士の試合でも放映される傾向にある。

昨日の夜中のサッカーの銅メダルをかけた日韓戦はどうしても
みたかったので、ネットでCCTV5の番組表をしらべてみたところ、
生放送ではなかったものの、中国時間の朝4:30からやるということだったので、
頑張って起きてテレビをつけてみた。

2012年8月1日水曜日

読書 三国演义 青少美絵本 (9)


読み始めたときは全然わからなくてどうなるかと思ったが、やっと読み終わった。
本当に長かった。

三国志のあらすじとか、赤壁の戦いとは何かとか、
いろいろとわかったのはよかった。

もうひとつ「なるほどー」と納得したことがある。

日本から上海に赴任してきて、結構びっくりしたことは、
「会社のハンコの重要性」である。

日本もハンコ社会で、何かというとハンコを使うのだが、
それはあくまで個人の話である。

日本でも会社のハンコ(社印)は登記とかのために重要だが、
いちサラリーマンが「この書類に社印をもらう」というケースは少ない。

でも、中国で働いていると、何かと社印を押す必要のある場面に遭遇する。

会社同士の契約書なんかの場合は、
「社印が押してありさえすれば、署名がなくとも法的には有効」
なのだそうだ。

だから、社印はかなり厳重に管理され、
社印を押すための決済申請、という手続きがあって、
偉い人の承認をもらってからでないと書類に社印を押すことはできない。


三国志を読むと、実は当時からハンコというのは、
「権力の象徴」という側面をもっていることがわかる。

「このハンコを持っている」即ち「この地位についている」

ということだ。だから、「あなたをこの役目に任命します」というとき、
そのためのハンコを渡す。



日本でのハンコの意義はAuthentification、つまり、
はんこを押すのは他の誰でもなくその人(会社)です、という感じする。

一方、中国ではハンコは権力の象徴なので、それを押すということは、
「このハンコが持つ立場として承認してるんです」
という意味合いがより強いように思われる。