2013年5月2日木曜日

微博 (10)

微博には、新浪微博の他にもう1つ、腾讯微博がある。

腾讯(tencent)は、かつてPC向けのQQというチャットアプリで一世を風靡し、
いままたモバイル向けの微博というチャットアプリで
またもや一世を風靡している会社だ。

Lineを使ったことがないのだが、微信はLineみたいなアプリといわれている。

チャットアプリと微博というのは、やっていること自体は非常に近い。

微博は「輪を広げましょう」的に、フォローやフォロワーを
どんどん増やしていくことに主眼が置かれているが、
QQや微信は別に「この人とチャットしましょう」みたいに勧めてこないので、
既に話す相手がいることを前提としたもの、
というスタンスの違いがあるだけである。

腾讯は、QQ、微博、微信を全部別アプリとして持っているためか、
微博の位置づけが若干曖昧な感じもある。

例えばQQでも微博ライクな書き込みができるが、
フォローのような仕組みがない。

つまり自分が情報発信する場合、
「不特定多数に配信したい」という要望がない(仲間うちでよい)場合は、
微博をつかわずQQで十分、なわけである。


だからかどうかは分からないが、イメージとしては、

 微博といえばまず新浪微博で、騰訊微博は2番手、

のようである。
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話は変わるが、最近のITニュースで、
携帯電話会社(キャリア)が「微信」トラフィックでお金を取るべきか、
という話題で盛り上がっていた。

携帯電話会社のIPトラフィックの非常に大きな割合が「微信」で使われており、
かつそれによって携帯電話会社のSMS等による収入が激減している、
ということのようである。

ADSLやFTTHであれば帯域を最も使うのはYoukuなどの
動画ストリーミングなのだろうが、
基本従量課金制の3G等ではさすがに動画は見ないのであろう。

しかし、微信のようなアプリが帯域の大きな割合を使う、
というのは、驚くべきことだと思う。

中国以外でもLineとかで同じような議論はあるのだろうか。