2011年2月12日土曜日

簡体字の壁(1)

4年前、上海への赴任を命じられた。

それまで、中国語の知識はゼロ。

とりあえず「中国語入門」を本屋で買って持ってきた。
「中国も日本と同じく漢字を使用しています」
などと書いてあるわけだが、これを真に受けてショックを受けることになる。

中国で使われている漢字、簡体字は、記号にしか見えなかったからだ。

もちろん、日本で使われているのと同じ漢字も多いので、部分的にはわかる。

しかし、簡体字は、ものによっては省略のされ方が半端ではない。

"業"という字は簡体字では"业"になる。あんまりだと思う。

その一方で、「試合に勝つ」の「勝つ」を意味する"赢"という字などをみると、
「"業"はこのままでいいから、こっちを簡単にしてくれ」と言いたくなる。

ちゃんと勉強しなかったせいもあるが、簡体字をきちんと漢字として
自然に認識できるようになるまで、一年という時間を要した。

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