2012年4月21日土曜日

新HSK(17) 六級 作文の練習法

結果がギリギリだが合格点だったから、それなりに意味もあるかと思うので、
私がやった作文の勉強法を書いてみる。

といっても全く特別な話でもないし、あくまで
「時間内に400字書いて、かつ文章を完結させること」
だけにポイントを置いたやり方なので、追い込まれたときだけの方法といえる。

私は学校で作文練習しても時間内に終えられなくて内容も非常に悪かったので、
せっぱ詰まって、試験日2週間前から、「毎日ひとつ作文を書く」ことをやった。
毎日、といっても仕事が遅くなった日とか同僚と食事に行ったりする日は
できなかったので、実質やったのは10日ぐらいだっただろう。

課題文は、問題集をつかった。
以前学校で練習したことがあるものもあるし、そうでないものもあった。
一回やったものでも、作文に何書いたかなんて全く覚えていないし、
逆に同じ課題文を何度かやる方が練習にはなるかもしれない。

本番解答用紙みたいにちゃんとマス目があって400字が数えられる原稿用紙を使い、
本番同様に鉛筆(シャーペン)と消しゴムを使い、
かつちゃんと時間を計る。ただ、時間を計るのに私は時計でなく音楽を使った。

だいたい全部で40分ぐらいのInstrumental(Fusionというか)の
CD(から作成したMP3)を準備し、作文を書き始めるとともに再生を開始する。

そのCDは何度も聞いたことがある好きなCDなので、
曲を聴くだけで、おおよそいまCDのどの部分なのか、
つまり40分のうちどのくらいまで来たのかがわかる。

まあ、時間については、もちろん時計を使う方が本番にも近いし望ましいと思うが、
なんか、私は昔から静かなところで勉強するのが嫌いなのだ。

また、最初のうちは、条件をゆるめて、作文を書いているとき課題文は見ないが、
辞書で表現や漢字を調べるのはありとして、
その分の時間も合わせてCDが終わるまで(40分)で400字を書く、というようにした。

私は電子辞書は使わず紙の辞書を使っており、調べるのに結構時間がかかるので、
5分時間を多くしてもそんなに何度も調べられないのだが、
まだ本番まで間があるので、表現や漢字を覚えるという側面も考えて、
そのようにした。


最初は、やはり全然40分で終わらなかったのだが、3~4回やっているうちに、

「いま3曲目が終わったところで原稿用紙のこの辺を書いているというのは、
昨日より速い」
「あと残り2曲しかないのにまだこんなに残っているから、
全部で45分ぐらいかかりそう」

とか、35分で400字を書くペース配分の感覚がつかめてくる。


また、同時に原稿用紙の使い方というか、

「この文章をちょっと増やして次の行まで持たせて、
次の文から新しい段落にすれば、字数が稼げる」

というような小技による調整も利くようになってくる。

できるだけ書く文字数を少なくしつつ、原稿用紙400字を達成するために、
段落がえは非常に有効な手段である。

一回の段落がえで20文字近く得するのを使わない手はない。
うまくやれば全体の15%以上を合法的に空白にできるのだ。


一週間これを続ければ、書く速度のペース配分、どのように段落がえをつかうか、
あと書く内容の配分(課題文のどの部分を400字中のどの辺に書くか)の感覚が、
なんとなく分かってくる。

で、2週間目からはだんだん辞書を引くのを我慢するようにしつつ、
全体を35分以内で(最後の1曲が始まる前に)書き終えられるように練習する。

最後の方はだいたい35分以内で400字が書けるようになり、
もちろん本番は音楽は聴けないが、それでもその感覚のまま、
ほぼ400字ピッタリで全体を書き終えることができた。

ただ、繰り返すが、私の場合、文章の中身はひどいものだった。
本来は、文章の添削も一緒にやって、全体を向上させていくべきだと思う。

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