2013年6月18日火曜日

微博(12) 日本関係

前から書いているように、私の新浪微博のタイムラインは、ニュースと「美女」の
Tweetばかりなのだが、「美女」の方に時々でてくる日本関連ネタについて。

(1)ちびまるこちゃんの写真がよく登場する
  アニメの1シーンの場合もあるし「まるこグッズ」というか、
  例えば、まるこ顔のぬいぐるみの写真とかの場合もある。

  一般的には、特にアニメの話をTweetするわけではなく、
  「今日はだらだら寝てしまった...」みたいな自分の話のTweetテキストに
  まるこがふとんからなかなか起きられないアニメの1シーンのjpegを添える、
  とかそういう感じで使われる。

  新浪微博のアカウント名に「小丸子(ちびまるこ)」をつけてる人もおり、
  少なくとも若い世代の間では、ドラえもん並みの高い知名度があると思われる。

  どういう形でこの知名度が得られたか、という点はおいておくとしても、
  せっかくのこの知名度は、有効に活用されているのかな、とちょっと思ってしまう。


(2)「古川雄輝」という名前がときどき登場する
  私がフォローしている人のなかでも「日本ネタ」が多いひとが少数いて、
  アニメ系の話題をよく出してくるのだが、
  その人たちが彼の名前も出す場合がある。

  日本人の俳優で、名前が出てくるのは、ほぼこのひとだけ。
  (声優はよく出てくるけど)

  もちろん日本でも人気がある俳優さんだと思うので、
  名前が出ること自体は不思議ではないのだろうが、
  「なぜこのひとだけ?」というのは謎である。

  まあ「少数」だから、たまたまその人たちが好きだっただけ、
  かもしれないが。

  あるいはリメイクされたドラマ「イタズラなKiss」からの漫画つながりか?


(3)日本語でTweetする場合がある
  特に「日本ネタが多い人」でなくても、たまに日本語で「疲れたー」などと
  Tweetする場合がある。

  中国語以外のTweetでは、やはり英語が一番多いように思うが、
  日本語はその次ぐらいだろうか。
  韓国語もあるが、非常に少ない。
  ハングル文字のハードルの方がひらがなより高い、のだろうか。

  日本のTwitterで、日本人もたまに英語でTweetしているのを見かけるが、
  中国の「美女」たちもそれとおんなじ感覚で、
  英語や日本語を使っているのだと思う。

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話がずれるが、中国でもK-popや韓国ドラマは人気があって、
芸能ニュースとかには韓国人歌手や俳優がよく出てくる。

量的には、明らかに日本関連の芸能ニュースより多い。

だが、韓国人の名前は全部漢字表記なので、誰が誰だか全然さっぱりわからない。
「少女時代」や「2pm」とかグループ名だったら分かるのだが。
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結局、私の新浪微博タイムラインの日本関連は、日中関係の硬いニュースを除くと、
漫画・アニメばかり、ということか...

2013年6月15日土曜日

微博 (11) 漫画

新浪微博をつかって漫画を発表している人たちがいる。

漫画といっても、ストーリー漫画ではなく、
一話完結の(4コマならぬ)「10コマ漫画」とでも呼ぶべきものだ。

 ※特に10コマと決まってるわけではないが、
  だいたいそれぐらいである。

彼らは微博上のTweetに「10コマ漫画(超縦長のjpeg)」を添付して公開する。

私が宣伝するいわれは全くないのだが、
いくつかアカウントを紹介してみる。

 @伟大的安妮
 @吴琼琼爱画画
 @夏Dora
 @郭斯特

「@郭斯特 」さんだけがたぶん男性で、他は女性である。たぶんみんな若い。

 ※「@伟大的安妮」さんは本を出版してサイン会やったという
  ツイートがあったので、きっとプロなのでしょう。
  その時の写真を拝見するに、きれいな女の子です。

彼らは新浪微博上でお互いの漫画添付Tweetをリツイートしあっているようで、
ある意味グループ的なところもあるのかもしれない。

いずれも、内容は恋愛とか、悩みとかの心情ををつづったもので、
読んだ人はみんな「そうそう、私もそうだったよ...」という気持ちになり、
そういったコメントつきで大量にリツイートされている。

この漫画に書かれている内容はほとんど、
日本の人も同じように共感できると思う。

中国語初心者にも、とてもわかりやすいと思うし、
「生きた中国語」を知るのには最適なので、
機会があったら一度チェックしてみるのもよいかもしれません。

2013年6月12日水曜日

六周年

今日(6/12)上海に赴任してから満六年を迎える。

 ※今年の6/12はちょうど端午節祝日当日にあたるわけだが、
  6年前は端午節は祝日ですらなかった。

日本でよく「開店十周年記念セール」といった「xx周年」という言い方があるが、
この「周」の使い方は、中国にも同じように存在する。

「建国60周年記念」
「結婚5周年」

その他の使い方もある。

中国の年の数え方は年越しで全員いっせいに年をとる「数え年」が一般的で、
誕生日を基準とした数え方は補助的な位置づけ、ということが言われているが、
この「誕生日を基準とした」ことを明示した言い方として「周岁」がある。

「私は10周岁です」

こういった場合は、日本での「満」に相当するだろう。

「私は満10歳です」

日本語の「満」は「上海に来て満6年」のように歳でない場合にも使えるが、
一方中国の「周」は、

「私は上海に来て6周年です」

は一般的にはNGである。中国語でも日本語同様「xx周年」は、
「そのことをお祝いするに足るイベント」に使われるからだ。

なので、日本語の「上海に来て満6年」の「満」は直訳できず、
「六年了」の「了」が持つ完了の感じで「6年経ったんです」という
意味を伝えることになる、のだろう。


でも、まあ、自分としては「よく6年もやってきたなあ」ということで、
「ほんのちょっとだけお祝いするに足る」とは思っている。




別になにもお祝いするわけではないけれど。

2013年5月2日木曜日

微博 (10)

微博には、新浪微博の他にもう1つ、腾讯微博がある。

腾讯(tencent)は、かつてPC向けのQQというチャットアプリで一世を風靡し、
いままたモバイル向けの微博というチャットアプリで
またもや一世を風靡している会社だ。

Lineを使ったことがないのだが、微信はLineみたいなアプリといわれている。

チャットアプリと微博というのは、やっていること自体は非常に近い。

微博は「輪を広げましょう」的に、フォローやフォロワーを
どんどん増やしていくことに主眼が置かれているが、
QQや微信は別に「この人とチャットしましょう」みたいに勧めてこないので、
既に話す相手がいることを前提としたもの、
というスタンスの違いがあるだけである。

腾讯は、QQ、微博、微信を全部別アプリとして持っているためか、
微博の位置づけが若干曖昧な感じもある。

例えばQQでも微博ライクな書き込みができるが、
フォローのような仕組みがない。

つまり自分が情報発信する場合、
「不特定多数に配信したい」という要望がない(仲間うちでよい)場合は、
微博をつかわずQQで十分、なわけである。


だからかどうかは分からないが、イメージとしては、

 微博といえばまず新浪微博で、騰訊微博は2番手、

のようである。
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話は変わるが、最近のITニュースで、
携帯電話会社(キャリア)が「微信」トラフィックでお金を取るべきか、
という話題で盛り上がっていた。

携帯電話会社のIPトラフィックの非常に大きな割合が「微信」で使われており、
かつそれによって携帯電話会社のSMS等による収入が激減している、
ということのようである。

ADSLやFTTHであれば帯域を最も使うのはYoukuなどの
動画ストリーミングなのだろうが、
基本従量課金制の3G等ではさすがに動画は見ないのであろう。

しかし、微信のようなアプリが帯域の大きな割合を使う、
というのは、驚くべきことだと思う。

中国以外でもLineとかで同じような議論はあるのだろうか。

2013年4月29日月曜日

微博 (9)

私が新浪微博でフォローしている芸能人の1人に王珞丹という女優がいる。

ドラマとかは見ないので、実際の演技しているところはよく知らないが、
TV-CMや広告にもよく登場するし、芸能ニュース番組で紹介されているのを
見かけたこともある。

いわゆる「清純派」的なうえに、知的かつ性格もよさそうということで、
もし中国で「息子の嫁にしたい芸能人ランキング」というのがあったら、
間違いなく首位争いをしそうである。

Tweetの内容もそのイメージに寸分たがわない。

一度「怪我しちゃった」というテキストと、
怪我した足の写真を併せてTweetしたときは、
ファンの間でちょっとした騒ぎになり、
メディアのニュースでも取り上げられるほどだった。

さて、この女優さんのフォロワーは何人いるか。

 答:約2800万人


ちなみに、日本のAV女優「蒼井そら」が中国で人気がある、
というのは比較的有名な話だと思うが、
彼女の新浪微博アカウントのフォロワーも約1400万人いる。


Googleで「日本で一番フォロワーが多い人」で検索したら、
meyou.jpというところにランキングがあり、
1位は有吉で220万弱だった。


やはり中国は文字通り「桁が異なる」ことだけは確かだ。

2013年4月25日木曜日

微博 (8)

新浪微博には、写真や動画や音楽をTweetに添付する機能がある。

写真はタイムライン上にサイズ縮小版でTweetテキストと同時に表示され、
タップすると拡大する。

動画や音楽は、Tweetテキストと一緒にリンクurlがあって、
そこをタップすると再生される、という仕組みになっている。

その動画や音楽のリンク先urlは常に同じドメインなので、
きっと新浪微博が置き場所を提供しているのであろう。


私が新浪微博をやるきっかけを作ってくれた
以前の中国語の先生アカウントを
いまでもフォローしているが、最近こんなTweetがあった。

「私が歌うxxxという歌を聴いてください!---(リンクurl)」

街のカラオケボックスで録音する仕組みがあるのか、
もしくはPCやスマホのカラオケアプリに録音機能があるのかもしれない。

このTweetはやはり珍しかったとみえて、
友達らしき人から
「你要干嘛?("何やってるの?"もしくは"何がしたいワケ?"かも)」
という質問があり、彼女は「Just sing a song!」と英語で答えていた。

ちなみに彼女は中国語の先生を何年も前にやめて、北京で大学院に入った。
その後連絡をとっていないので今何やってるかはよくわからない。
(当然だがTweetにそんな近況を公開するわけないし)

でも、こうして微博を通じて元気にやっているのを知るのは
なんというか、少しうれしい。

2013年4月21日日曜日

微博 (7)

先に書いたように私はTwitterにしろ微博にしろReadOnlyで全くTweetしないが、
新浪微博を始めて驚いたのは、一度もTweetしてないのに、
数週間のうちにフォロワーがどんどん増えて10人以上になっちゃったことだった。

 ※私はTwitterも微博も知り合いに一切自分のアカウントのことを話していない。

Twitterや微博を始めたとき、「フォロワーがいない」というのは、
たとえTweetをしないからだと理解していても、一抹の寂しさはある。

新浪微博はたぶん「フォローお勧めアカウント」に私のような一般人も登場させて、
フォロワーが少ない人に対するケアをしているのではないだろうか。

「フォローお勧めアカウント」には「全員フォローする」という選択肢があるので、
一個一個見るのが面倒だからそれを選ぶ、という人も結構いると思う。

Twitterはそういう親切心が少ないらしく、新浪微博よりアカウント歴は長いのに、
いまだに2人しかフォロワーがいない(この見知らぬ2人の方々には
大変感謝しているが、いったいどういった経緯でTweetゼロの
私をフォローするの至ったのか機会があれば伺ってみたい)。

新浪微博はさすがにTwitterの後発サービスだけのことはあり、
私のように友達がいない人にも優しい、のであろう。

あるいは、中国の人が「自分のTweetを知らない人に公開することに
寛容だ、あるいはむしろそうすることを望んでいる」ということなのかもしれない。

1回フォローしてしまうと「Tweetがないからフォロー取り消す」という
動機がないからだろうが、未だに新浪微博には私のフォロワーは15人ぐらいいる。

これだけいれば「一抹の寂しさ」もなくなるというものだ。

一度もTweetしていないのにこんなことを言うのも勝手なのだが。

2013年4月17日水曜日

微博 (6)

このように、まずiPad新浪微博アプリで毎日ニュースを見る
(なんか読むというより見るの方があっているかも)ことが習慣になった。

とはいえ、タイムラインが寂しいので、埋めておきたくなる。

最初のころPCで新浪微博にログインすると「フォローお勧めアカウント」みたいな
画面が出てきて「メディア」「芸能人」「スポーツ選手「ビジネス」など、
ジャンルからフォローしたい人を選択できる。

 ※ちなみに新浪微博は「フォロー」のことを「关注」よぶ。

ニュースまとめアプリは中国全国版なので、とりあえず上海ローカル情報を
Tweetしてくれるメディアアカウントをフォローした。

芸能人知識は少ないが、知ってる人を数人フォローし、
最初に書いたようにNBA選手もフォローしてみた。

驚いたのはそこに「美女」というジャンルがあったことである。

 ※本家Twitterには当然こんな分類はない。

「美女」ジャンルの人たちのアイコン写真は確かにみんな美しいが、
この人たちはいったいどういうひとなのか非常に気になる。

モデルとかなのだろうか?
あるいは一般人で写真がきれいな人を新浪微博が選んでいる?

きれいな女性には抗えず、思わず「全員フォローする」を押してしまった。

タイムラインも美しいほうが気分が良いに決まっている。

その後、私のタイムラインはニュースと「美女」のTweetであふれることになる。

2013年4月13日土曜日

微博 (5)

iPad向けの新浪微博アプリには、いわゆるタイムライン表示の他に、
たくさんの機能がミニアプリのように実行できる。

その中には、GPS情報を使って近くにいる新浪微博ユーザ一を
一覧表示してくれる機能や、
メディアのtweetをジャンルごとにまとめたもの(「ニュース」「ITニュース」
「スポーツニュース」「エンタメニュース」とか)を一覧表示する機能、
他にゲーム機能などがある。

iPad-miniを勧めてくれた同僚からは、さらに

「iPad-miniをかったら新浪微博をインストールしてITニュースを
 毎日チェックするといいですよ」

というアドバイスももらった。

私の会社自体はIT関連と呼べるか微妙だが、私自身の関わっている仕事は
ITに関連があり、業界動向の把握というのはそれなりに必要なので、
日本のITmedia、CNETなどは常にチェックしているが、
中国で同様のサイトはないものか、といつも思っていた。

同僚のipadをちょっと借りて「新浪微博のITニュース」をみたところ、
なかなか役に立ちそうだったので、自分のiPadが入手できたときも
早速新浪微博をインストールし、毎日ニュースをチェックしている。

このニュースというのは、単純に各WebメディアのニュースTweetを
まとめて新聞記事風に表示し、記事の1つ(あるTweet)を選択すると
そのTweetで参照されているWeb上の詳細ページを表示する、だけである。

要するに、単に見せ方を変えているだけのだが、
ニュースの場合、タイムライン表示では見逃す可能性も大きいので、
使うほうとしてはありがたい機能だと思う。

まず、新浪微博はニュースWebサイト代わりとして使っていたわけである。

2013年4月9日火曜日

微博 (4)

もちろん微博のためにiPad-miniを買ったわけではない。

当初はKindle-paperwhiteを買おうと思っていた。
中国にいても日本のWeb上の情報はいくらでも手に入るが、
本を読むことはできない。

日本に帰ったときにはいつも、本を何冊か買って上海に戻ってくるが、
すぐ読み終わってしまうので、日本でKindleストアがオープンするのを
ずっと待っていた。

昨秋(2012秋)ようやく日本でもオープンして、海外からでも本が買える、
とのことなので、今度日本に戻ったらpaperwhiteを買おう、と思っていた。
「何週間も充電しなくて良い」ところが気に入っていたからだ。

ところが、ちょうどその時期私の隣に座っている中国人の同僚が
iPad-miniを買って「これはいいですよー」と勧めてくる。

iPhoneもiPadもiPodも使ったことのない私は、
「やはり一度はiOS使ってみたい」
と常々思っていたこともあり、日本に帰るのを待たずに
年末に上海で買ってしまった。

16GWifi版2500元だったが、
円安の今となっては結果的に超高い買い物になった。

初代iPad-miniはHWスペックが一世代前だとかで評判はイマイチだが、
iOSはやはり非常に使いやすかった。

もちろん当初の目的だったKindleアプリはすぐインストールし、
ずっと重宝している。

 ※ちなみに最近は「おどろきの中国」という本を買って読んだ。
  知らないことがいっぱい書いてあって、とても勉強になった。

しかし現実は、iPad-miniを使う時間の大半は微博を読むのに
費やされている。

2013年4月5日金曜日

微博 (3)

新浪微博のアカウントを作ったのは、もう何年も前のことである。

ちょうど旧HSK初中等の勉強をしていて、中国語学校の先生と宿題の
やりとりをしていたら、先生のメールの署名のところに
新浪微博アカウントがついていて、
いったい先生が何をTweetしているか興味があったのである。

早速アカウントを作ってその先生をフォローしてTweetをみてみたが、

「全く何かいてあるかわからない...」

愕然としたことを覚えている。

中国語の先生といっても、当時大学卒業したばかりの女の子であり、
微博で使っているのは友達向けの若者言葉だし、
私のほうは微博に慣れていないため@とか#とかの意味が分からなかったし、
中国語の読解力もいまよりなかったせいもあるかもしれない。

結局すぐ挫折して、PCでブラウザを立ち上げても、
最近まで新浪微博ブックマークを選択することははなかった。

状況が変わったのは、今年に入ってからである。

何が変わったか。

iPad-miniを買ったのだ。

2013年4月1日月曜日

微博 (2)

「はがない(中国語タイトルは我的朋友很少)」の主人公は
タイトルとは全然状況が異なっているわけだが、
私は本当に「友達が少ない」ので、
SNSと呼ばれるものに全く無縁である。

日本でMixiが流行った時は赴任する前で、日本で働いていたのだが、
Mixiの話題で盛り上がる同僚に「へー、すごいねえ」などと相槌をうちつつ
さっぱり意味がわからんなー、と思っていた。

その後、FacebookとTwitterが登場してきても
当然のことながら全く縁がなく、
ITmediaの記事とかを読んで少し分かった気になっていただけだった。

2007年から上海に赴任して、こうした状況からさらに疎遠になっていたが、
同じく上海赴任している若い同僚はVPNを駆使してFacebookも
Twitterも日常的に使っているということだった。

彼に「Tweetっていっても何かいていいか困ったりしないの?」と聞いたら、
「何も考えずに"ゴルフ場なう"とか書くだけですよ」と言っていた
(一緒にゴルフをしているときだったので)。

 ※この会話ももう数年前の話だが、「なう」という言い回しも
  最近見かけなくなったように思う。今は昔、なのだろうか。

私は、書くんならちょっと意味があることを、とか思っちゃうのだが、
若い人(といっても30ぐらいだが)はやはり根本的に感覚が異なる。

それでもTwitterは、SNSといっても基本ブログの延長線上にある感じで、
友達がいなくてもフォロワーがゼロでなければそれなりにできそうだが、
「宴会の写真を撮ってFacebookに上げる」とかいうのは、
ちゃんと見てくれる友達の存在が前提条件として必要であろう。

私にとってのSNSはTwitterとか微博どまりで、
Facebookとはきっと一生縁がない。

2013年3月28日木曜日

微博 (1)

「微博」は、Twitterライクなサービスの一般名称である。

Twitterが出始めのころ「ミニブログ」などと言われることがあったが、
これを中国語に訳したのが語源と思われる。

 ※「ブログ」は中国語で「博客」という。

中国はご存知のように本家のTwitterは禁止で、
VPNとかを使わない限りアクセスできない。
中国の微博はほぼ大手2社で独占されている感じである。

「新浪微博」「腾讯微博」

私はとりあえず両方ともアカウントを持っているが、
自分でTweetは全くしなくてReadOnlyである。

中国のバスケ人気を反映して、なのかもしれないが、
NBAスター選手もフォローできる。

私は「新浪微博」で、サンダーのケビン・デュラントとクリッパーズの
クリス・ポールをフォローしているが、漢字だらけのタイムラインに
とつぜん英語のtweetがでてくるのでビックリする。

きっと、何らかの形で彼らのTwitter上のTweetが
中国ファン向けとして「新浪微博」にコピーされているのではないだろうか。

ただ、彼らのTweetで使われる英語は短縮形ばっかりで、
さっぱり意味が分からないが。

2013年1月25日金曜日

"対"は一回でいい?

中国語の勉強を始めたとき、最も先に覚える言葉の一つに"対"がある。

"対"には日本語でも使うのと同じ意味もある。
たとえば「対面」は「面と向かって」とか文字通り「トイメン」の意味だし、
「対于~」は「~に対して」という意味である。

中国語の"対"にはその他に形容詞としての用法もあって、
その際の意味は「正しい」とか「その通り」になる。

相手の言っていることへの同意(あなたの言うとおり)を表現する言葉として、
実際の会話では非常に頻繁に使われる。

「これは、こうすればいいんですか?」
「対!(そうです)」

この「そうです」という意味での"対"の実際の使われ方は、
いろんなバリエーションがあり、繰り返しで使われるケースも多い。

一回の場合        「対!」「対的!」「対啊!」
二回以上繰り返す場合   「対対対!」「対対対対対!」「対、対対対!」

「二回以上の場合」を使うのは主に男性であり、
なんというか「テンションが高いほど回数が多い」傾向があるように思われる。

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テレビで見る「名探偵コナン」で、中国語吹き替えされてるコナンは
頻繁に「没錯」というせりふを言う。

この「没錯」も「その通り」という意味を持っているように思われるが、
どちらかというと「その通りで間違いはない」と「間違いない」部分が
強調されているように思われる。

普段の会話で「没錯」と発言している人には遭遇したことがないので、
口語といってもあまりくだけた感じではないのであろう。
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"対"の使われ方バリエーションがたくさんあるのは、
もしかして、日本語で言うところの、
「そうです」「その通りです」「そうそう、そうなんだよ」「その通り!」
といったニュアンスを全て"対"という一つの文字だけで表現するための、
ある意味苦肉の策的なものなのではないか、とも思う。

実際話すほうの立場に立ってみると、
"対"だけだとさびしい感じもするし、
"対的"だと、ちょっと女の子みたいな感じになっちゃうし(偏見かもしれません)、
"対阿"だと威勢がよすぎるし(偏見かもしれません)、
"対(dui)"は語呂がよくて言いやすいこともあって、
つい「対対対対対!」と5回ぐらい繰り返してしまう。

でも、そのたびに「"はい"は一回だけ!」という教えを思い出して
罪悪感を持ってしまうのは、日本人の性(さが)というべきか。

2013年1月18日金曜日

四と十(おまけ)

本文はこちら。

またまた、会社の車に乗っていたとき、運転手さんと私の同僚との会話。

運転手さん「最近忙しいんですよ」
同僚   「そうですか」
運転手さん「先週なんて泊まりで杭州と南京を4日間回ったんです」
同僚   「10日間とは長いですねー」
運転手さん「10日じゃなくて、4日間です」
同僚   「あ、間違っちゃいました。ところでどんなホテルにとまったんですか?」
運転手さん「それが結構いいホテルだったんですよ」
     (以降ホテルの話題が続く)

中国人でも四と十を聞き違うんだ、ということにビックリというか、少し安心した。

2013年1月15日火曜日

流線形の車

会社の車に乗っていたときの話。

一緒に乗っていた私の同僚と運転手さんが世間話を始め、
その中で車の話になった。

運転手さん「あなたは新しい車買わないの?」
同僚   「いやーいま欲しい車もないし」
運転手さん「マツダの新しいRVいいよ」
同僚   「7人乗りのやつ? 広くて便利そうだね」
運転手さん「"流線形"なんだよ。日本車って"流線形"なんだよね」

実際には運転手さんは"蛮(有)流线形的!"と言っていたと思う。
(有があったかどうかはちょっとよく覚えていないが、
後から考えると、流線形は形容詞ではないような感じがするし、
そうだとすると文法的にあったほうが正しいようにも思われる)

"蛮"は口語でよく使われる"很"と同じ意味の、形容詞の前につく言葉だが、
度合い的には"很"より強い感じがする。

つまり"蛮好的!"の方が"很好的!"より、よさが強調されている感じがする。

運転手さんは、単純に「車が流線形だ」という事実を述べていたわけでなく、
明らかに「外観が格好よい」という意味で言っていた。

日本では、車に対するほめ言葉として「流線形だよね!」
などという言い方をすることは決してしないであろう。

「流線形だ」というのは事実を描写する言葉であって、
評価する言葉ではないからだ。いまどきの車は程度の差はあっても、
ほとんど全部「流線形」と形容できるだろうし。
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上海は日本車も中国車も走っているが、多いのはGM(ビュイック)とVWである。
たぶん地元の会社と合弁して工場を持っているとかいうことが
関係しているのだろう。

特にVWは上海での歴史が古いらしく、私が上海に来た5年前は、
日本では10年前ですら走っていないような
懐かしい箱型デザインのサンタナばかり大量に走っていたが、
最近はほとんどみなくなった。

GMもVWも今の新しい車は日本車同様十分「流線形」だと思うので、
運転手さんはきっと日本車のファンなのだろう。

こういう人が、デモで壊される心配をせずに日本車を買えるような環境に
早くなってくれるといいと思う。

2013年1月8日火曜日

费城老鹰队

ある翻訳本を読んでいて、

「费城老鹰队と纽约巨人队の試合」

という言葉がでてきた。

「纽约」は中国語でも日本語と同じでニューヨークのことだし、
「巨人」は日本のプロ野球にもあるとおり、ジャイアンツのことだ。

日本のプロ野球のジャイアンツは「巨人軍」だが、
中国語ではチームは「队(隊)」になる。

ニューヨークジャイアンツといえば、プロアメリカンフットボールリーグである
NFLの名門チームの一つである。

「じゃあこれはNFLの試合の話をしてるんだな」

ということはすぐに分かった。

ちなみにその話は、著者の学生時代に、
NFLのひいきチームが違っていていつもけんかになるのに、
その人とは結果大親友になった、という心温まるエピソードだった。

「しかし、ところで、相手チームはどこなんだろう?」

老鹰? 鷹といえばホークで、ホークスといえばアトランタホークスだけど、
NFLじゃなくてNBAだから、異種格闘技戦になっちゃう。

NFL好きで、チームの名前は全部言えると自負している私としては、
こういう「分かりそうで分からないこと」は非常に気になる。

ちょうどその直後が中国語学校の時間だったので、
先生に聞いてみた。

「费城ってアメリカの都市らしいんですけど英語でなんていうところですか?」
「えっ?うーん、费城は知ってるけど英語でなんていうかわからない...」
「(絶句)....」

もちろん先生は大卒で英語も堪能である。それなのにわからないなんて。

中国語が外国固有名詞を短縮表現してしまうことの弊害、
と言えるだろう。

日本語の場合は、長くなろうがなんだろうが基本的に全部カタカナ表記するから、
わからないなんてありえない。カタカナを元にアルファベットを
再構築できるからだ。

学校が終わって百度百科で調べてみたら「费城」は
「フィラデルフィア」のことだった。

ちなみにフィラデルフィアを全部漢字で書くと「费拉德尔菲亚」

つまり「费城老鹰队」はフィラデルフィアイーグルスだったのである。
確かに鷹と鷲も似てるわけだが...

いつものことだが、こうして分かってみると「こんな簡単なことに
なんで最初から気がつかなかったんだろう。ジャイアンツと同じNFC東地区の
ライバルチームなのに」と、くやしい思いをする。