2012年11月20日火曜日

読書 红楼梦(2) 青少版

目次を見ると、「第一回」から「第五十八回」までとなっており、
やはり全体として250ページ程度である。

回あたりのページ数は4ページ程度と短く、
さらにその中に挿絵も入っているので、
この程度ならいくら難しくても集中力が途切れずに
回の最後まで読めそうな気がする。

第一回は、導入である。

三国志の最初も仙人みたいな人から始まっているが、これも女性の仙人
みたいな人(女娲的神仙)が最初に出てくる。

この人は、天の欠けたところを石で補修するのだが、
一つだけ魂をもった石が地上(山の中)に落ちてしまった。

この魂を持った石は、たまたま通りがかった和尚と道士が
人間社会の話をするのを聞いて興味を持ち、
「そこに連れて行ってくれ」と懇願する。

経緯はいまいち理解できなかったが、その和尚と道士(仙人とか、
僧という言い方もされていた)は、
仏法を使ってその石をきれいな玉に変えて町に持っていった。


それから長い年月が経ったあと、ある道士が同じ山の中で、
物語が刻まれている石を見つけた。それはあの天から落ちた石だった。
その石は見聞きしてきた人間の物語を刻み込んでいたのだ。

その道士は石に書かれていた物語を書き写し、語り継いでいった。

「红楼梦」は別名「石头记」と言うそうである。

なかなか凝った導入である。

0 件のコメント:

コメントを投稿