第二回は、女性の主人公である林黛玉が、
実家から離れて遠縁である贾"jia"の家に
引き取られるまでの話が描かれる。
最初は林家とは何の関係もない家の話からはじまるのだが、
その家の一人娘の女の子が突然いなくなってしまって
両親が悲しむ話とかが出てくる。
後に林家に関わる贾雨村という人を登場させるためのエピソードなのだが、
「なぜいきなりこんな悲しい、しかもメインストーリーと
無関係な話ではじめるか」というのがよく分からなかった。
何かの伏線というわけでもなかったし。
まあ、この話全体の結末を暗示している、
という見方は出来るかもしれないが。
第三回は黛玉が贾家に着いたときの話で、男性の主人公である
贾宝玉との最初の出会いが描かれる。
第三回からが本当のストーリーの始まりで、
ここから最後の第五十八回までずっと基本的に贾家と
贾家に関わる家族の話が語られていく。
この「青少版」の(私にとっての)良いところは、各回の最後に、
「人物点击」という題のちょっとした解説、
つまり各登場人物の説明(どういう家庭背景で、
どういう人生を歩むか)が書かれていたことである。
※ちなみに「点击」は「マウスをクリックする」の
「クリック」のこと
例えば、第三回の「人物点击」は林黛玉の解説だった。
この解説には黛玉が最後にどうなるかまで書いてあるので、
「こんなところでストーリーをばらしてよいのか?」
とも思うのだが、予備知識のない私にはとても役に立った。
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