2013年1月8日火曜日

费城老鹰队

ある翻訳本を読んでいて、

「费城老鹰队と纽约巨人队の試合」

という言葉がでてきた。

「纽约」は中国語でも日本語と同じでニューヨークのことだし、
「巨人」は日本のプロ野球にもあるとおり、ジャイアンツのことだ。

日本のプロ野球のジャイアンツは「巨人軍」だが、
中国語ではチームは「队(隊)」になる。

ニューヨークジャイアンツといえば、プロアメリカンフットボールリーグである
NFLの名門チームの一つである。

「じゃあこれはNFLの試合の話をしてるんだな」

ということはすぐに分かった。

ちなみにその話は、著者の学生時代に、
NFLのひいきチームが違っていていつもけんかになるのに、
その人とは結果大親友になった、という心温まるエピソードだった。

「しかし、ところで、相手チームはどこなんだろう?」

老鹰? 鷹といえばホークで、ホークスといえばアトランタホークスだけど、
NFLじゃなくてNBAだから、異種格闘技戦になっちゃう。

NFL好きで、チームの名前は全部言えると自負している私としては、
こういう「分かりそうで分からないこと」は非常に気になる。

ちょうどその直後が中国語学校の時間だったので、
先生に聞いてみた。

「费城ってアメリカの都市らしいんですけど英語でなんていうところですか?」
「えっ?うーん、费城は知ってるけど英語でなんていうかわからない...」
「(絶句)....」

もちろん先生は大卒で英語も堪能である。それなのにわからないなんて。

中国語が外国固有名詞を短縮表現してしまうことの弊害、
と言えるだろう。

日本語の場合は、長くなろうがなんだろうが基本的に全部カタカナ表記するから、
わからないなんてありえない。カタカナを元にアルファベットを
再構築できるからだ。

学校が終わって百度百科で調べてみたら「费城」は
「フィラデルフィア」のことだった。

ちなみにフィラデルフィアを全部漢字で書くと「费拉德尔菲亚」

つまり「费城老鹰队」はフィラデルフィアイーグルスだったのである。
確かに鷹と鷲も似てるわけだが...

いつものことだが、こうして分かってみると「こんな簡単なことに
なんで最初から気がつかなかったんだろう。ジャイアンツと同じNFC東地区の
ライバルチームなのに」と、くやしい思いをする。

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