2012年2月18日土曜日

読書 雾锁天途 (1)

先週土曜日、また中山公園駅のところにある"上海书城"にいって新しい本を買った。

2階にあがってすぐのところに、中国人作家ミステリーコーナーみたいなのがあり、
前々から中国ミステリーを読んでみたいと思っていたので、そこで探すことにした。

いままで、結構たくさん中国語の本を読んできたが、ミステリーは専門用語とかあるし、
敷居が高いのでは、と思って、避けてきたところがあるが、まあ、もうそろそろ大丈夫だろう。

いつもの通り、予備知識がなんにもないので、本の帯に書いてある宣伝文句が頼りだ。

最初に目に飛び込んできたのが、

「中国推理少说女王最新力作」

と書いてある帯であった。

作家名が「鬼马星」となっていて「ペンネームにしたってちょっとインパクトありすぎでは?」
と思ったが、内容は「史上最聪明的女中学生 少女莫兰系列」ということなので、
少女が探偵役ならまあそんなに凄惨とかいう話でもないだろうし、
たぶん読みやすいだろうから、と思い、これを買うことにした。

しかし、いつも思うのだが、中国の本は安い。
この本も330ページもあるのにたった20元である(今のレートだと日本円で250円)。


序章は、この本のもう一人の主人公、というかワトソン役で、当時高校生の"高竞"が
北京から故郷のS市に戻る電車の中から始まる。

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彼が座ったボックス席で前に座った若い女の子が、彼のとなりのおじさんに向かって、
「トランプやらない?(会打牌吗?)」と声をかける。

となりのおじさんは息子が止めるのを制して、その誘いに乗り、賭トランプが始まる。
女の子は自分の大学の学費を元手にしようとしたので、
こちらも一緒にいた弟がやめさせようとするが、全く聞かない。

そうこうしているうちに、北京で友達と遊んで疲れていた高竞は眠ってしまった。

「起きろ」と言われて目を覚ますと、おじさんの息子が立っていた。

おじさんと女の子とその弟が3人ともいなくなってしまったのだ。

息子や高竞や車掌が、電車の中を全部探したが影も形もない、謎の失踪。
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序章はここで終わり、話は3年後、高竞が20歳になったところから再スタートする。

なかなか、悪くない出だしだと思った。

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