あっという間に読み終わった。
全部で330ページほどなのだが、ほぼ一週間という時間で全部読み終わったのは、
最速記録だと思う。
先週は北京への出張があったので、飛行機の中でずっと読んでいたり、
虹橋空港との地下鉄2号線の往復の車中でも読んでいたので
(浦东に住んでいるので地下鉄の車中はかなり時間がある)、
普段の週に比べて読む時間が多かったのは確かだが、それにしても早かった。
いままで書いてきたように、翻訳物も含めて多くの中国語の本を読んできたが、
こんなに分かりやすい文体は、アガサ・クリスティの翻訳本以来かもしれない。
ミステリーといっても、気軽に読めるタイプのものと、重々しくてとっつきにくいものがある。
マンガで例えて言うと気軽に読めるのが「コナン」で、
重々しいのが「金田一少年」という感じだろうか。
この本は気軽に読めるタイプの典型的な例だ。
ミステリーというのは、結末でいかに「作者にビックリさせられるか」というのが、
面白さのひとつの基準である。
もちろん、これは必ずしも「犯人が意外なことにビックリさせられる」とイコールではない。
その点、この本はその基準はクリアしているように思う。
こんど機会があったら、この作者の本はもう一度読んでみよう。
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