2012年2月1日水曜日

読書 「8分钟的温暖」と「凉宫春日的忧郁」  (1)

前に書いたように、この2冊は昨年の大晦日に買った本である。

両方とも高校が舞台の話だが、テイストは全く異なる。

「8分钟的温暖」が中国文学界でどういった位置を占めているかよく知らないが、
日本のライトノベルとは違って当然なのだが。

本の装丁は「8分钟」は純文学っぽいが「凉宫」はハルヒが表紙でいかにもライトノベルっぽい。

まずは、「8分钟」から。

主人公は"颜泽"という女の子で、彼女と同級生の日常を通じて、
微妙な人間関係や恋愛模様が淡々と描かれる。


中国語という観点だと、私にはめちゃくちゃ難しくて、わからないところが非常に多い。

主人公や友達の心理描写には直接的な表現は使われないし、
成語みたいな表現が非常に多い。知らない単語もたくさん出てくる。

しかも中国の高校生活の常識がわからなくて「このイベントは何なんだ?」という感じで、
想像力で補うことが難しい。

この本はまず、ディベート大会、みたいな場面からスタートする。
「勇者と智者はどちらが勝つか」といったお題で、三国志の例を挙げて双方が論陣を張る。

中国の高校では、こんなディベートイベントが普通なのだろうか。
なんか、アメリカみたいである。

こういうのを読むと、やはりこういったところで日本はどこの国にもかなわないなあ、と思う。

世界的に見て、日本はそれなりに経済的に大きな国なわけだが、
外交を見ても、議論下手というか、交渉下手さは際だっている。
なんというか、「したたかさ」に欠けるように思う。

日本人も、欧米に対しては「何考えてるかわからない東洋人」を演じることで、
若干煙に巻くこともできるが、対中国ではそれも通じまい。

日本人の強みってなんなんだろう、と思う。
短期的には結果が得られなくても、長期的視点に立って頑張れる勤勉さぐらいか?

まあ、それはともかく、頑張って読んでいく。

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