2012年8月1日水曜日

読書 三国演义 青少美絵本 (9)


読み始めたときは全然わからなくてどうなるかと思ったが、やっと読み終わった。
本当に長かった。

三国志のあらすじとか、赤壁の戦いとは何かとか、
いろいろとわかったのはよかった。

もうひとつ「なるほどー」と納得したことがある。

日本から上海に赴任してきて、結構びっくりしたことは、
「会社のハンコの重要性」である。

日本もハンコ社会で、何かというとハンコを使うのだが、
それはあくまで個人の話である。

日本でも会社のハンコ(社印)は登記とかのために重要だが、
いちサラリーマンが「この書類に社印をもらう」というケースは少ない。

でも、中国で働いていると、何かと社印を押す必要のある場面に遭遇する。

会社同士の契約書なんかの場合は、
「社印が押してありさえすれば、署名がなくとも法的には有効」
なのだそうだ。

だから、社印はかなり厳重に管理され、
社印を押すための決済申請、という手続きがあって、
偉い人の承認をもらってからでないと書類に社印を押すことはできない。


三国志を読むと、実は当時からハンコというのは、
「権力の象徴」という側面をもっていることがわかる。

「このハンコを持っている」即ち「この地位についている」

ということだ。だから、「あなたをこの役目に任命します」というとき、
そのためのハンコを渡す。



日本でのハンコの意義はAuthentification、つまり、
はんこを押すのは他の誰でもなくその人(会社)です、という感じする。

一方、中国ではハンコは権力の象徴なので、それを押すということは、
「このハンコが持つ立場として承認してるんです」
という意味合いがより強いように思われる。






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