CCTV5でやっていたスヌーカーを見て、
UK時代を思い出して懐かしくなっていたところ、
若干「ちょっと違うなあ」ということに気がついた。
中国人と思われる選手がイギリス人選手と試合をしていたのだ。
まあ、だからCCTV5が放送していたのか、とある意味納得がいったのだが、
それにしても中国人選手がスヌーカーをやるとは。
スヌーカーをご存じない方は、よくわからないかもしれないが、
これはきわめてイギリス人向きのスポーツである。
どうしてかというと、スヌーカーは自分が玉を入れる、という目的を遂げるため、
「いかに相手を邪魔するか(それによって次に自分を有利にする)」が勝負の鍵で、
もちろん玉を突く技術は非常に高いものが要求されるものの、
それが同等レベルなら「うまく相手を邪魔できたほうが勝つ」、
つまり、言ってみれば陰険さを競うスポーツだといってもよい。
※わかりやすくしているだけで、悪口ではありません、念のため。
イギリス人以外がこんなスポーツを好きになることはないと思っていた。
中国人は、イギリス的(スヌーカーみたいな陰険さ比べ)ではなく、
アメリカ的(豪快に玉を突くビリヤード)だと思うのだが。
ただ、スヌーカーも、この相手を邪魔する陰険さ比べが終わると、
玉を自由にコントロールする高い技術を駆使して、
台の上にあるたくさんの玉を次々にポケットに入れていく段階に入り、
「いったいどの玉をどういう順番で入れていくんだろう」
という我々素人の疑問を、選手がまるでパズルを解くがごとく解決していくのは、
見ていて 気持ちがよい。
実際は、かなり強い中国人選手もいるみたいだし、
UKで行われている大会なのに、イギリス人選手のユニフォーム
(といってもジャケットのない3ピーススーツみたいな洋服)の
胸のところに中国企業の広告がいくつも縫い付けられているところを見ると、
中国でのスヌーカー人気は、かなりありそうである。
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