2012年7月12日木曜日

読書 三国演义 青少美絵本 (5)

劉備は"黄巾"の反乱を鎮圧して功をなした。
続いて曹操だとか、呂布だとかが登場してくることになる。

目次を読む限り、諸葛孔明の登場は100ページ近くで、まだまだ先が長く、
そこまでは、主に曹操がのし上がっていく過程である。

劉備は義理の人で信頼が厚いが、あまり欲がなく、ずるさみたいな部分に欠けるので、
諸葛孔明が味方につくまでは戦いに負けてしまうことも多く、あまりぱっとせず、
一時地盤を失って曹操のところに世話になったりする。


三国の残りの一つである呉(本の中では"東呉"と呼称されている)は、
地味で脇役的な扱いだが、孫権(のちにその子供)というリーダーのもと、
本の最初から最後まで安定した存在感を確保している。

この本はほとんどあらすじ本なので、あまりドラマチックな場面はないのだが、
曹操が戦いに負けて逃げるときに敵の大将に見つかるが、
なぜか本人だと思われなくて、
「曹操はどっちへ逃げた?」
「あっちです」
という危機一髪な場面はあったりする。

曹操は野心ばりばり、目的達成のためには味方も裏切る、
といった冷酷無比な感じで描かれる。

ただ、結局のところ、漢の皇帝から権力を奪い取ってしまうし、
三国の中では地盤的にも洛陽や長安といった当時の中国の中心を
もっているので、勢力としては一番な感じがする。

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