2012年7月4日水曜日

読書 三国演义 青少美絵本 (3)

ということで、読み始めてみたが、

「全然分からない...」

というのが正直な第一印象だった。

私は日本人で漢字が分かるので、たとえ現代中国語であまり使われない言葉が
出てきても、漢字から文章の意味は推定することができるし、
現代中国語を知らない分だけ、「現代中国語との違い」を意識できないのでは、
と思っていたが、かなり違う感じがする。

※逆に中国語の昔の単語で、現代中国語では消えているのに、
日本語のほうが温存されている、というケースがあるのも確かだと思うが、
やはり少数派である。

きっとこれでも現代の子供向けにかなり読みやすくしているはずと思うが、
なんというか、感覚的には日本で言うところの「現国と古文」の違いほどでは
ないにしても、その半分近くに相当する違いがあるような気がする。
(分かりにくい例えですみません...)

だから、そもそも普通に文章を読んでも理解率がとっても低い。

さらに、三国志だから地名も人名も大量に出てきて、これがまた厄介である。

■地名は現在の中国と異なるので、どこにあるか全然予想がつかないのと、
現在常用されていない漢字がたくさん使われている

■人名については(現代中国語の読書でも当初そうだったが)、
文の中でどれが人名なのか区別がつかない
(これは単純に読解力がないだけなのだが)

さらに人名は姓があって名があって字まであって覚えきれない上に、
同じ人がしばしば異なる呼称で言及されるので、
読んでいて誰が誰だかわからず混乱する

敵にも味方の両方に、同じ姓の登場人物が何人かいて区別がつかず、
いまどの国の話をしているのかわからなくなる

もし、仮に私に三国志の基礎知識があったら、
少なくとも人名や地名で苦労することはないのでずいぶん違ったと思うが、
最初の数十ページはかなり読み進むのがつらかった。

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