もっとも難しい。これに尽きる。
日本で行われている中国語検定(中検)二級の問題集を買ってやってみたことがある。
聞き取りだけについていうと、HSK初中等とは比較にならないぐらい易しい。
内容もさることながら、話すスピードが全然違うのと、
問題文などを2回ずつ読んでくれるからだ。
まあ、(旧)HSKの本来の趣旨は、中国で生活に困らない、みたいなところがあるから、
「一回で聞き取れないと話にならないでしょう?」というロジックがあるのは
ある程度理解できる。
確かにこの聞き取りがほぼ完璧に出来る人は、テレビのニュースも分かるだろうし、
生活する上で困る場面はないだろう。
聞き取りは、3つの部分に分かれている。
第一部分は、単文が読まれる
第二部分は、ふたつの文(二人のやりとり)が読まれる
第三部分は、ある程度長い対話、もしくは文章が読まれる
いずれの部分も、文が読まれるのに続いて、問題文が読まれる。
選択肢は全て解答用紙に書いてあるので、それを選ぶ、という方式である。
理想は「文が読まれる前に選択肢を全部読んでおく」ことだ。
そうすれば、読まれる文の内容(使われるであろう単語)が予測できるし、
練習量が増えるに従って「これはこのパターンの問題であろう」というように
問題のタイプが予測できるようになり、それに基づいて元の文を聞けるようになる。
で、文と問題文を聞いたらすぐに回答して、次の選択肢を読み始める、
というのが理想的な時間の使い方だ。
私の場合は、全然うまくいかなかった。
「聞いたらすぐに回答」できず、時間を食っている間に、
次の文が読まれるので、選択肢を後から読むことになり、さらに回答に時間を食う、
という悪循環から逃れられなかったのだ。
結局、聞いた文がきちんと理解できてないという、要するに力不足だったわけで、
それを小手先のテクニックで何とかしようとしても無理、ということだったと思う。
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