2011年3月8日火曜日

中国語学習の難しさ(2)

英語はなんだかんだいって中学高校で基礎的な部分は十分カバーされている。

一方中国語は完全にゼロからのスタートになるので、その差も大きい。

読解に関しては、漢字の存在が大きな助けになることは確かである。
もちろん、簡体字を覚えるという前提条件があり、
私はその前提条件クリアまでに1年ほど時間がかかった。

とはいえ、簡体字と、ある程度の文法と、ちょっとした接続詞などを覚えることで、
読解はそれなりのレベルまではすぐ到達できる。


しかし、聞き取りは、本当にゼロから始めなくてはならない。

ここは英語と大きく違うところだ。
英語の場合「読んでわかる単語」と「聞いてわかる単語」の数は、比例する。
読んでわかる単語が増えれば、聞いてわかる単語も増える。

これは、英語は表音的なところがあるからだ。

たとえば、"condemn"という単語は、意味がわからなくとも、
だいたい「コンデン」と読むのだろうという予想は容易につく。
読解によって、文章の中での使われ方がわかるようになれば、
聞いたときの判別もつくようになる。

だが中国語の「责备」という単語をなんと読めばよいかは、全く予想がつかない。
読解では、前後関係から「こりゃ責めるって意味か」と理解することは可能だが、
それと聞き取りで理解することとの間には「この単語の発音を暗記する」という
英語にはないプロセスが必要だ。

聞き取りをきちんとするためには、この「発音の暗記」を全ての「読んでわかる単語」に行う必要があるということだ。まったく気が遠くなる作業のように思われる。

さらに、仮に暗記しても、同音の漢字が多い上に、似た発音も多いので、
多くの候補の中から文脈に沿って当てはまりそうな言葉を選ぶ作業が必要、
という次の難関まである。

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