2011年3月1日火曜日

家庭教師と学校

赴任当初、まず会社に紹介された家庭教師の先生に教わった。

その先生は平日は某有名監査法人で社員として働いていて、
週末バイトとして中国語を教えていた。日本語がかなりうまい。

その先生はとてもよい先生だったのだが、いくつかの理由で
一年ほどあとに学校に切り換えることになる。

・「困ったときに日本語で何とかする」という癖を
強制的に直すような環境にすべきだと思ったこと

先生が日本語が上手だと、どうしてもそれに甘える気持ちを抑えることができなくて、
うまく通じない場合日本語に切り換えてしまう。最初はある程度仕方がないが、
だんだんマイナス面が大きくなってくる。

さらに、ときどき日本語での雑談モードに入ることもあり、
それはそれで楽しいわけだが、
一方で「このままではまずい」との気持ちも強くなってきた。


・先生は本業が忙しい時期がときどきあり、希望通りの授業日程が組めなかったこと

「すみませんが、これから杭州の客先に長期出張なので、次回は1ヶ月後で...」
というのがちょっと困った。


上海には日本人向けフリーペーパーがたくさんあるが、そこに広告を出していた、
比較的家に近い学校に電話をかけて「無料体験授業」を受けてみた。

そのときの先生も実は日本語が非常にうまい先生だったのだが、
授業中は基本的に中国語のみで行われ、「ちょっと日本語で...」などという
甘えた態度が許容されにくい適度なプレッシャーがあった。

また、先生もたくさんいて、一週間前に予約すれば希望の時間に
必ず授業を受けることができる、ということなので、
1時間あたりの単価は少し割高だったが、この学校に行くことにした。

実際、先生の教え方のレベルはかなり統一されていた。
もちろん「授業中どのぐらい本題から脱線するか」は先生によって異なったし、
それを含めた会話のかみ合い具合もいろいろだが、
逆に先生によって脱線するときの話題がいろいろあったり、
頻繁に使用する語彙が異なっていたりするので、
一人に固定されるよりも学習効果は高いように思われる。

結局、それ以来2年半ぐらいずっとそこに通っており、いまも続けている。

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