2011年7月23日土曜日

テレビの活用(5)

天気予報はともかく、普通のニュースは毎日見ていてもちっともわかるようにならない。

7時のニュースは、まず最初に天気予報コーナーがあり、その後ニュースになる。

中国らしいというか、トップニュースは、多くの場合、上海市政府動向だ。

全人代みたいな国家イベントがある場合は大々的に特集とかしたりするが、
たいていは、国のニュースはなくて、上海市政府の動向ニュースがまず数本ある。

上海市政府の偉い人がどういう会議に出たとか、誰かを激励にいったとか、
晩餐会に出席したとか、そういうニュースがほとんどである。

「なんか、上海市って偉い人が二人いるんだなー」

と思って、学校の先生に聞いたら「それは市長と、市の党書記です」だそうだ。


ニュースがわかるようになるには、前提条件として背景知識が必須だ。

例えば、アメリカの大統領選挙の進め方についての知識がないと、
「今日はスーパーチューズデーでした」というニュースを見ても、
英語であれ、日本語であれ、なんのことだかわからないだろう。

大学時代、ITNの英語国際ニュースを見始めたときも、英語力のなさに加えて、
当時イスラエルとパレスチナがどういう状況にあったか、という背景知識が
ゼロだったため、本当に全く意味がわからなかった。

そのとき、イスラエルとパレスチナについて、いまぐらいの知識があったら、
英語力がなくても、「何のニュースなのか」がある程度わかっていただろう。

その意味で、私が持っている中国の政治制度の知識は少なすぎる。

かといって、上海市長と党書記の役割などについて
日本語で解説しているものもたぶんないと思うし、
これらのニュースを(表面上だけでなく)理解できるようになる日は、きっとこないであろう。

残念ながら。

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