その「一号店」の広告には3つあり、
・スーパーのレジで並んで待っていらいらしている写真に
「排长队, 二了吧!」の広告コピー
・スーパーで買った大量の商品に立ち往生している写真と
「自己扛, 二了吧!」のコピー
・返品しようとするがスーパーの店員に適当に応対されている写真に
「退货烦, 二了吧!」のコピー
いずれも、
「実際にスーパーに行くよりネットで買ったほうがいいですよ」
ということを訴えているものである。
これを見たとき"二了"の意味がよく分からなかった。
コンテクストから言って良くない意味であることは明白だが。
中国語の先生に聞いてみた。
「あのー、地下鉄駅によく一号店の広告があるでしょ」
「ええ、ありますね」
「その中で"二了吧!"って書いてありますが、あれどういう意味ですか?」
「そうですね、"二"を形容詞として使ったときは"傻"と同じですね」
「よく使うんですか?」
「ええ、よく使いますよ。あの人は"二"だ、とか言ったりします」
辞典で"二"を調べてみても、それらしいことは書いていなかったので、
結構新しい用法なのかもしれない。
ということは、広告コピーはこんな感じか。
「列にずっと並ぶなんて、ばからしいでしょ?」
「自分で持って帰るなんて、ばからしいでしょ?」
「返品が面倒なんて、ばからしいでしょ?」
私は単身赴任なのでそんなにスーパーに行かないが、
それでもWal-martへ行った数少ない経験からいうと、
この広告コピーにはとても心を打たれる。
「確かにその通りなんだよなあ...」
「一号店」が流行るのには、やはり理由があるのだと思う。
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