土曜の夜は、友人の家で「上海蟹を食べる会」というのあり、
部屋に戻ったのは零時を過ぎていた。
そこから風呂に入ったり準備したりしていて、結局寝たのは1時だった。
目覚ましは5時半にかけたのだが、
緊張していたためか5時15分には自然に目が覚めた。
真っ先に窓から外を見たところ、雨が降っている。最悪である。
6時に待ち合わせた同僚とタクシーに乗って「外滩まで」といったら、
「今日はマラソンだろ」
「そうです、マラソンに行くんです」
「道路が封鎖されてるはずだから、近くまで行くから後は歩いてね」
「はい」
事情がよくわかっている運転手さんだった。
結局、中山東路と延安東路との交差点のところでもういけなくなり、
そこから北京東路まで歩くことになった。
延安東路から一本入った四川北路、というのを北に歩き、北京北路に向かう。
雨が結構強く降っていた。小雨というレベルではない感じで、
ちょっと歩くとびしょ濡れになる。
歩いていくにつれて、マラソン参加者が続々と湧いて出てきて、
狭い四川北路は満員電車みたいな状況になっていた。
雨が降っているのでかさをさしている人も多い。
またこれが傘マナーが悪くて、後ろから横から人の頭にガンガン傘をぶつけてくる。
満員電車状態だからある程度仕方ないが、ちょっと辟易する。
天気予報では朝にはやむみたいに書いてあったので、
荷物になる傘は持ってこなかったのだが、
これではつらいなあ、と思っていたら、
人ごみの中でおばちゃんがカッパを売っていた。
カッパは飛ぶように売れており、おばちゃんの横は買ったカッパを来ている人で
あふれていた。
「これは買うしかない」ということで我々もカッパを買った。
1つ5元だったので、それほどぼっているわけではないと思うのだが、
生地はあまりに薄く、着ようと思って袋から出した拍子に
半分ぐらい破けてしまって効果が半減してしまった。
とはいえ、あの状況で5元というのはおばちゃんも私たちもwin-winの取引の
ように思われる。
本当は登録時にもらった衣類袋を預けるわけなのだが、
人が多すぎて預け場所までたどり着けないので、預けるのはあきらめ、
背負って走ることにして、スタート地点に向かった。
正直、スタート地点に行くだけなのに、こんな雨と人ごみの中を30分も歩く、
というだけで、やる気を喪失させるのに十分である。
周りの参加者を見ると、ジーンズはいてる人とか普段着の人が
たくさんいたのが不思議だった。
彼らは5kmの健康マラソンに参加するのだろうか。
また、やはり欧米系の参加者が目立つ。
ガタイが大きいから、ということもあるが、
彼らは服装が、なんというか「やたら本格的」だからだ。
本人はそのつもりはないだろうが、男性も女性もみんな
「私はランナーです」ということを誇示しているように見える。
7時になってレースが始まったようだったが、我々はまだ北京北路におり、
結局スタート地点を通過できたのは7時10分ごろだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿