贾家が上流階級、と書いたが、外で働いている父親を除いて、
家族は一日中家にいるわけで、奥さんは家のマネジメントが
かなり大変そうであった。
なにせ、世話係が1人に2人ぐらいいるわけなので、
家族とあわせると全部で20人以上になり、
しかも毎日のように客人が来るので
(遊びに来るときもあるし、イベントに参加しに来ることもある)、
食事一つをとってもきちんとみんなをまとめて動かさないと、
収拾がつかなくなってしまう。
そういったマネジメントを任せられそうな執事とか
世話係のリーダー的な役割はいない感じだった。
上流といっても、すごく上流ではない、ということなのかもしれない。
宝玉や、黛玉などの子供たちは、そういった仕事もなく、
毎日本を読んだり、詩を詠んだり、遊んだりして過ごしているようだった。
彼らが物語の始めが何才で、終わりごろに何才なのか全く分からなかったが、
たぶん中学生から高校生ぐらいの年頃なのでは、と思われる。
遊んで暮らしているといっても、男性は科挙の試験を受けて仕事に就くまでの、
女性は嫁入りまでの、ある意味つかの間の青春に過ぎない、という感じもする。
もちろん、公務員でない家に比べれば超恵まれているのであるが。
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