2012年12月17日月曜日

読書 红楼梦(6) 青少版

贾家や、その周りの家で毎日起こることをたどりながら物語は進む。
楽しいエピソードもあり、辛いエピソードももある。

その中で宝玉と黛玉と互いに愛情を持つようになった。

しかし、結婚することは許されなかった。

黛玉が病弱だったこともあるかもしれないが、
基本的に彼女は贾家の遠縁で身寄りがなく、
贾家としては望ましくなかったからである。

宝玉は親に他の女の子との結婚を強制され、
しかたなく同意するのだが、そのことを知った黛玉は
もともと弱かった身体をさらに悪くして、最後には死んでしまう。

宝玉は一応結婚して、科挙の試験に好成績で受かるものの、
その後仕事につく段になって行方をくらましてしまうところで物語は終わる。

宝玉の「人物点击」には「宝玉は封建時代の反逆者だ」などと書かれているが、
特に積極的に反抗していたわけではない。

物語のなかで、彼は頭も良く、性格も良く、とても良い人のように思われる。

たまたま贾家にきた黛玉と出会ってしまったがために、
悲劇的な結末を迎えることになっただけ、という感じがする。

最近たまたま日経ビジネスオンラインのチャイナゴシップスというコラムで、
中国人の作家がノーベル文学賞をとったことについて書いてある記事を
読んでいたら、

「红楼梦」は実は「痛烈な体制批判の書なのだ」

と書いてあった。

だが、正直これが体制批判なのかどうか私にはよく分からなかった。


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