最近のことだが、上海のバーガーキングでセットメニューを頼んだときのこと。
"小皇堡套餐xiaohuangbao taocan" (WhopperJrセット)
と言ったのだが、WhopperJrだけを紙袋に入れて渡された。
これはどうしてか。
おそらく"tao can(4声、1声)"の声調を4声、3声で発音してしまったため、
バーガーキングの女の子は"帯走dai zou(持ち帰り)"と理解してしまったのだ。
声調は、母音子音の発音に優先する場合がある、ということだ。
でも、声調はいつまでたっても身につかない。
単語を覚えるのに、
漢字を覚える→ピンインの発音(声調抜き)を覚える→声調を覚える
というような3段階が必要で、第2段階から第3段階へのハードルが
かなり高い。
これは、日本人だから、かもしれないし、個人的な能力とかセンスの問題、
あるいは年齢的な問題なのかもしれない。
例えば"実shi"は2声だが、私はこれを「字を見てすぐに2声であることを
把握する」ことができない。
まず、実を使った熟語「其实qishi(実は)」を頭の中で発音してみてはじめて、
「あ、2声だったんだ」と思い出す、という手続きを必要とするのである。
このような「体で覚えている」単語は非常に限られている。
結局「体覚える単語」を増やすという地道な努力しか方法がなく、
さらにそこに達するまでに必要な「覚えたつもりになって忘れる」サイクルが、
あまりに多いため、ほとんどあきらめの境地に達しつつある。
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