2011年6月11日土曜日

読書 双面胶(2)

【注】ストーリーなど詳しい内容を書きます。

家族に関する中国語は非常に細かい。

奥さん(老婆)
ダンナさん(老公)
姑、ダンナのおかあさん(この本の中では公婆、と呼ばれているが、辞書では婆婆)
舅、ダンナのおとうさん(公公)

まあこの辺まではよいとして(これ以降は本には出てこないが)、

母方のいとこ(表姐、表妹、表哥(表兄)、表弟弟)
父方のいとこ(堂姐、堂妹、堂哥(堂兄)、堂弟)
父方のおじいさん(爷爷)
母方のおじいさん(老爷)
父方のおばあさん(奶奶)
母方のおばあさん(姥姥)

言葉を覚えるまえに、家族の分類の仕方を覚えなければならない。

日本も欧米と比較すると、それなりに細かく分類されていると思っていたが、
中国はその比ではない。もう覚える気にもならないぐらい複雑だ。

こういった、ある分野の物事に対する語彙の多さは、
その言葉を話す国、あるいは文化圏がその物事をいかに重要視しているかの証だ、
という話を聞いたことがあるが、中国はそれだけ家族間の関係が
重要だ、ということなのだろう。

それはともあれ、この本は基本的にある夫婦とダンナの親夫婦の関係を
描いた作品である。

嫁姑の確執、というのは日本でも普遍的なテーマなので、
それなりには入っていきやすかった。

物語はまず、奥さんに確認せずにダンナが許可して親夫婦が家に押しかけてきて
同居するところから始まる。

0 件のコメント:

コメントを投稿