2012年3月28日水曜日

読書 百合花房秘语 (2)

「百合花房秘语」は全部で200ページほどと短いのも、
今回のようなシチュエーションでは望ましい。

話は、主人公とでもいうべき女の子"王睿"の視点から語られる。

いちおう、三人称の形をとってはいるが、最初から最後まで彼女の行動を追い、
彼女の気持ちを綴りながら進む。

最初は彼女が何歳なのかよく分からずに読んでいたのだが、
実は17歳だったことが後から分かった。

前作の「雾锁天途」も主要登場人物はみんな高校生だった。
この「少女莫兰系列」は探偵役の莫兰が15歳だから、
基本その年代の少年少女を中心に据えたストーリーにしているのかもしれない。

王睿の家で殺人事件が起き、たまたま滞在していた莫兰と母親がそれに巻き込まれる。
もちろん、最終的には莫兰が謎解きして解決するわけだが、
全体としては、なんというか「普通じゃない」構成をとっており、
読んでいて「次はどうなるだろう」という期待感の方向が異なるので、結構新鮮だった。

今回は莫兰の彼氏も父親も登場しなかったのだが、次また出てくるだろう。


200ページで短かったこともあり、HSK試験のあった週末で読み終わってしまった。

本来試験前日の土曜日はもっと勉強したいと思っていたのだが、
風邪で具合が悪かったこともあって、勉強せずに「一休みの読書」ばかりしていたし、
試験当日は午前中で試験が終わっちゃったので、また読書し、その日に読み終わった。

HSK試験とは言っても、それなりに精神的に緊張していたようで、
試験終了後に一気に風邪が悪化して、数日後は発熱して病院に行く羽目になった。

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