2012年3月22日木曜日

新HSK(14) 六級 試験当日 4/4

続いて、読解が始まる。

いままで勘違いしていたのだが、読解の試験時間は50分だった。
どっかの資料に45分と書いてあったのだが、まったく適当で困る。

まあ、5分長くなるからもちろん悪い話ではなく、1問1分でいいんだ、
という心理的余裕が多少はできた。

とりあえず第一部分の"找病句"からはじめる。
予想通り難しく、わかったように感じるところもあったが、試験前の勉強でも「これだ!」と思っても
全然はずれというケースが非常に多かったので、当てにはならない。

第二部分が、予想より結構難しくて、確信を持って答えられないケースが半分ぐらいあった。

第三部分は、難度は予想通りではあるが、選択を迷う部分がやはりいくつかあり、
そこが違っていると結構被害が大きい。

第四部分に入って時計をみると、ここまでは非常に正確に「一問一分」のペースだった。
本当は、すこしこれより速いペースを期待していたので、ちょっとプレッシャーである。
実際は、ここでもペースを守ることはできて、時間ピッタリに終了した。

これは時間のせいというより、問題の難度が高いからだと思うが、
確信がない回答は試験前の勉強より確実に多かった。

読解は6割は期待できると信じたいが、そうだとしても他をカバーするための上積みが
どの程度あるか、である。


最後は作文。

問題文が配られ、10分間読むように指示される。
メモをとるな、ということなのだが、私の隣の女の子(日本人のおじさんとは反対隣)は、
鉛筆を持ってサラサラ音を立てている。

「おいおい、いいのかよ、これ」

全然文を読むのに集中できない。まったく、本番の試験はいろんなことがある。
やがて、係の女性が巡回してゆっくりと近くに来ると、さすがに音は止まった。

読解の問題を急いで読む速度を持ってすれば、10分という時間は十分である。
ただし、単にあらすじを記憶するだけでは文章は書けない。

ある程度文章を書くために必要な事柄を特定して、それを集中して記憶する必要がある。
私の場合は、何はともあれ漢字だ。書きたい漢字が書けなかったら最悪だ。

全く書けないであろう"陶罐"、"鉴定"、"赝品"をはじめ、
その他曖昧に記憶している漢字を探して、必死に暗記した。

気分的には、10分の半分近くを漢字の暗記に費やしたのではないか、ぐらいに思う。

10分経つと、係の女性が文章を回収し、解答用紙への記入が始まる。

書いた文章はいちおう400字には到達したものの、覚えていることを断片的に書いた、
というのが明らかで、ストーリーのつながりに乏しく、文の構造も稚拙なので、
作文としての出来は小学校低学年レベルだと思う。

学校の先生にも先週「もっと副詞を使ったり、接続詞をつかって文を長くすると良い」と
言われていたが、そう簡単には向上しない。

いったい、これで何点とれるんだろう。
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全部終わったのが11時半ぐらいで、まあ、あっという間である。

読解や作文は時間が足りなくて焦っていたりしたからか、鼻水もあまり気にならなくなっていた。
心配していた咳はほとんどでなかった。

それより、隣の日本人のおじさんの咳がうるさかったのが気になった。

終わって帰るとき、隣のおじさんのさらに隣に座ってた若い日本人の男の子も、
友達に「となりのおっさんの咳が!」と愚痴を言っていた。

また、試験監督係の女性が帰り際、
「もしHSKの勉強をしたい場合は、ここにパンフレットがあります!」
と宣伝していた。

パンフレットもらいに行ったら名詞をくれたのだが、
彼女はどっかの中国語学校の先生だったのだ。
学校は南京西路にあるみたいで、遠くて行く気がしないが、
HSKコースがたくさんあって結構充実しているみたいだった。

本気でやる場合はこういうところに行った方がよいのかもしれない。

まあ、とにかく終わったので、結果が出る1ヶ月後を待つことになる。
ぜんぜん期待できないが。

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