復習も終え、いよいよ六級の聞き取り問題にトライしてみた。
まず、勘違いしていたことがひとつある。
第二部分(インタビュー)のところは、旧HSK高等でも同等の内容があったので、
てっきり同じように「本当の一般人にインタビューした音声を使う」のかと思っていたが、
新HSK六級のインタビューは、他の問題同様「問題を読むプロの人」が読むようである。
従って、旧HSK高等で難しいとされていた、
「一般人なので滑舌が悪くて聞き取りにくい」
「必ずしも標準語を話す人とは限らないので、なまりや方言に対応する必要がある」
というところはなくなっており、その点は受験者にとってはやりやすくなっていると思う。
改めて、聞き取り全体の話をすると...
第一部分は、短い話(100字ぐらいか)を聞いて、その内容に合致した回答を選択肢から選ぶ。
ここは他と違って質問文が読まれない(常に「合致した内容を選べ」)。
なので、聞く前に選択しに目を通しておく、ということの重要性が高い。
旧HSK初中等の第一部分は、気分的に苦手だったが、それは内容がどうこうというより、
ひとつの文しか読まれないので「あっという間に終わってしまう」からだった。
ちょっと前の問題が気になっていたりすると、次の問題を聞き取る体制になる前に、
文章がもう読み終わっていて、選択肢を選ぶ手がかりすらない。
で、迷っていると次の問題も、というような悪循環によく陥った。
その点、新HSK六級聞き取り第一部分は、量が結構あるので、若干聞き逃しても
「大意がわかればいいや」という心理的な余裕がある。
断片的に聞き取れた単語をもとに全体を構成し「常識的に考えてこういうことに違いない」
というロジックで選択肢を選ぶ、というのが基本的なやりかたになる。
ときどき大意ではなく、ある特定の一部分を聞き取らないと答えられない問題もあるが、
それは、もう半分あきらめである。
第二部分は、最初も書いたがインタビューの内容で、それに基づいた問題がいくつかだされる。
量も多いし、専門的な内容もあって単語が難しいので、広範な知識がないとちょっとつらい。
ただ、インタビューだから特別な何かがあるという感じではなく、
本質的に、第三部分の長文をきいて質問に答えるのと同じタイプ、ということはいえる。
長文聞き取りは、旧HSK初中等でもかなり難しい場合があったので、
感覚的にだが「その難しいレベルの問題ばっかりになった」気がする。
逆に言うと、それに比べて段違いに難しい内容になったようには思わない、という意味だが、
これは単純に私が「難しくてわからない問題は、レベルの判断ができない」からであろう。
後は全体的に量が多くて、途中で聞き疲れて集中力を切らしてしまうかもしれないので、
大量の文章を連続してきくのに慣れておく必要はあると思う。
まあ、試験まであと10日ぐらいしかないし、本質的な聞き取り能力向上は望めないので、
試験のやり方に慣れるように練習をしたいと思う。
でも、仕事から帰ってきてからやるのはかなり意志の力が必要で、
ときどき負けてしまっている。
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