2011年8月2日火曜日

主語と述語

「彼の背は高い」という文の主語と述語は何か?
これはまあ明らかだろう。「彼の背は」が主語で「高い」が述語になる。

では、次はどうか。

彼は背が高い

「彼は」が主語で「背が高い」が述語と解釈される。
日本語では、一つの文(正確には節)も述語になりうるのだ。

ここは、英語と全く異なる。
英語の文章には常に動詞が必要で、述語は常に動詞となる。
先の文を英語にしても、be動詞が常に必要である。

 (不自然な文章だが) His height is high
                                 He is tall

これは"tall"がたまたま「背が高い」という意味を持つ形容詞だから成立する、
という話もあるので、もう一つ例を挙げてみる。

彼は顔が赤い
He has a red face (His face is red)

もはや英語では同じような表現ができないので、別の言い方をするしかない。

では中国語ではどうだろうか。
「彼の背が高い」「彼は背が高い」を中国語にすると、
それぞれ次のようになるだろう。

他的个子高
他个子高

最初の文は明らかとして、後の文の主語と述語が何か、
というのは議論があるところかもしれない。

"个子高"を節とみなして、その節が述語という考え方もできる。
最初の文から単に"的"が省略されただけで、"高"が述語なのだ、
とも考えられる気がする。

もちろん私は文法の専門家ではないし、「どちらでもよい」わけだが。

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